日本バスケ界に超異例の契約 富永啓生、憧れカリーブランド4人目選手に 本家と対戦なら「やっつけてやりたい」
男子バスケットボール日本代表の富永啓生が、アンダーアーマー日本総代理店の株式会社ドームと1日付でパートナーシップ契約を締結したことが15日、発表された。NBA・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーのシグネチャーブランド「カリーブランド」と契約するアジア人初、世界4人目の選手となる。富永はこの日、都内で行われた会見に出席。今後の意気込みを語った。
カリーブランド契約選手はアジア初、世界4人目
男子バスケットボール日本代表の富永啓生が、アンダーアーマー日本総代理店の株式会社ドームと1日付でパートナーシップ契約を締結したことが15日、発表された。NBA・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーのシグネチャーブランド「カリーブランド」と契約するアジア人初、世界4人目の選手となる。富永はこの日、都内で行われた会見に出席。今後の意気込みを語った。
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白のTシャツ姿で登場した富永。「率直に凄く嬉しい。これからワクワクする気持ちでいっぱいです」と契約の喜びを語った。オファーの話があった時を振り返り、「信じられないし、凄く嬉しい気持ちになった。一番尊敬している選手のブランドからオファーをいただけることは非常に光栄」と満面の笑みを浮かべた。
カリーは富永にとって「一言で表すなら『神』」というほどの存在。プレー動画を何度も見て参考にしてきた。愛知・桜丘高を卒業後、NJCAA(全米短期大学体育協会)のレンジャー・カレッジへの進学を控えていた2019年6月にはカリーの来日イベントで対談。「自分のやるべきことをやり続けろ。どんなに辛いことがあっても諦めずにやり続けろ」と渡米に向けアドバイスをもらった。
米国での挑戦はなかなかパスがもらえないところからスタート。カリーの言葉を胸に努力を続け、信頼を勝ち獲った。2021-22シーズンからはNCAA(全米大学体育協会)1部のネブラスカ大へ編入。最終年となった2023-24シーズンは、エースとして同大を10年ぶり8度目のNCAAトーナメント進出に導いた。米メディアからも「日本のカリー」と評されるなど、一躍スターへと成長した。
昨夏のワールドカップ(W杯)では日本代表のパリ五輪出場権獲得に貢献。今は7月末に迫った五輪に向けて代表活動に専念しながら、夢のNBA選手を目指す。「カリー選手とコートの上で対戦できたら」。直近のチャンスはパリ。目標のベスト8を達成できればカリー擁する米国代表と激突する可能性がある。「対戦できれば凄く楽しみだし、やっつけてやりたい」と笑顔で意気込んだ。
「カリーブランド」は、米大手スポーツ用品ブランド「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」とカリーとのパートナーシップにより、2020年に設立。カリー本人の他、NBAキングスのディアロン・フォックス、NCAA1部サウスカロライナ大のミレーシャ・フルワイリー(女子バスケットボール)と契約を締結しており、富永はアジア人初、世界4人目の契約選手に。日本バスケ界で“超異例”の契約となった。
(THE ANSWER編集部)