サッカー日本5得点大勝の裏で…中国は絶体絶命 「ICUに横たわっている」と母国メディア辛辣
サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第5節が6日に行われ、B組の日本代表は敵地でミャンマーに5-0で大勝した。一方、C組の中国は勝てば最終予選進出が決まるホームの戦いで、タイと1-1で引き分け。痛恨のドローで2次予選敗退の危機が迫ったことで、母国メディアは「生きてはいるが、ICUに横たわっている状況だ」といった辛辣な論調で報じている。
北中米W杯アジア2次予選
サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第5節が6日に行われ、B組の日本代表は敵地でミャンマーに5-0で大勝した。一方、C組の中国は勝てば最終予選進出が決まるホームの戦いで、タイと1-1で引き分け。痛恨のドローで2次予選敗退の危機が迫ったことで、母国メディアは「生きてはいるが、ICUに横たわっている状況だ」といった辛辣な論調で報じている。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
薄氷の「勝ち点1」だった。中国にとっては、勝てば最終予選進出が決まる大事な一戦。しかし、前半20分にJ1札幌でプレーするスパチョークに先制点を許してしまい、苦しい展開となった。後半6分にはPKのチャンスをえたが、FWフェルナンジーニョが失敗。それでも同34分にFWアブドゥワイリが同点ゴールを決め、そのまま引き分けた。
すでに最終予選進出を決めている韓国がこの日もシンガポールに勝って勝ち点13で首位。中国は2勝2分け1敗の同8で2位を守り、タイは1勝2分け2敗の同5で3位、同1のシンガポールが4位と続いている。2次予選は9組に分かれており、各組上位2チームが最終予選に進出。最終予選は18チームが6チームずつ3組に分かれて戦い、各組上位2チームがW杯出場権を得る。
とはいえ、中国メディア「文匯報」は「タイと引き分けて残る道は一つだけ 何とか命をつなぎ、ICUに横たわる男子サッカー中国代表」と刺激的な見出しで記事を掲載。本文では、試合結果とC組の勝ち点に触れたうえで「リードしているかに見える情勢だが、中国代表の置かれた状況は極めて危うい」と危機感露わ。「最終戦は中国がアウェーで韓国に挑む一方で、タイはホームで実力が最も弱いシンガポールを迎え撃つ。つまり、中国代表が自分の力で18強に進むためには韓国との試合でポイントを獲得する必要がある。中国代表はいわば、生きてはいるが、ICUに横たわっている状況だ」と悲痛に記している。
同メディアは中国代表が新旧交代の過渡期にあることを触れたうえで、故障者やエースのウー・レイが出場停止でメンバーレベルが下がっていたことを指摘。とはいえ、連係面での拙さが目立ったことから「連鎖であちこちにほころびが生じ、少しの異常が全体に及んでいるようだった」と厳しい見方だ。
また「澎湃新聞」は「ホームでの生死を分ける戦いに、1-1でタイと引き分け。次戦の韓国に命がけで臨むしかない」との見出しで、瀬戸際に追い込まれた代表チームを論評。「最終戦は中国代表にとって背水の陣となり、18強進出の主導権を失う可能性が非常に高い」と悲観的だ。
さらに「18強に進出できなければ、中国は2年を残して次のW杯出場の道を断たれるわけだが、更に大きな問題は、中国代表は2027年まで正式な試合がなくなり、数年間はアジアの強いチームと対戦し、実力を高める機会がなくなることだ」と強化の機会が減ることへの不安を示している。
(THE ANSWER編集部)