男子バレー合流即躍動の高橋藍「まず1勝」石川祐希も「この雰囲気が嬉しい」 熱狂会場に感慨
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は4日、男子の予選ラウンド第2週が開幕。世界ランキング4位の日本代表は同16位イランに3-0で白星発進(25-23、25-22、25-17)した。日本男子は昨年10月にパリ五輪の出場権を獲得しており、今大会は金メダルだった1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得に向けた前哨戦となる。
買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は4日、男子の予選ラウンド第2週が開幕。世界ランキング4位の日本代表は同16位イランに3-0で白星発進(25-23、25-22、25-17)した。日本男子は昨年10月にパリ五輪の出場権を獲得しており、今大会は金メダルだった1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得に向けた前哨戦となる。
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客席で金色のバルーンスティックの音が鳴り響いた。日本は福岡大会から参戦した主将の石川祐希、高橋藍のほか、西田有志、小野寺太志、山内晶大、関田誠大、リベロの小川智大が先発。第1セット(S)は13-11から西田が強烈な一撃を決めた。ビッグサーブも連発。17-12から相手エース、アミン・エスマイルネザドに石川がブロックに入り、ガッツポーズを決めた。
セッター関田が石川、西田、高橋ら万遍なく使い、25-23で先取。第2Sは10-10から西田と山内の2枚ブロックでリードを奪った。互いにワンタッチを自己申告し、フェアプレーをした選手に出されるグリーンカードも出る展開。24-22から最後はボールが流れたところ、高橋が溜めをつくったアタックでブロックアウトを誘った。
第3Sは6-5から西田はレシーブが乱れたものの、小川のトスを叩き込んで絶叫。18-14から石川のノータッチエースが炸裂させ、最後は24-17から甲斐優斗がサービスエースを決め、会場を熱狂させた。試合後の場内インタビューでは、高橋がこう振り返った。
「まず1戦目に勝てたことが嬉しい。合流したのでチームをつくるところですが、まず1勝できて嬉しいですね。北九州でできるのが嬉しいし、会場に足を運んでくれてありがとうございます! この1戦いいリズムでバレーができた。明日はドイツ。リズムをつくっていいバレーを展開したいです。自分自身、(所属チームで)目標だったプレーオフ進出を超えてファイナルに経験した。経験を日本代表でも貢献に繋げたい」
主将の石川も汗をぬぐい、試合を冷静に試合を振り返った。
「僕たちが合流して最初の試合。このような雰囲気でできて嬉しいです。試合勘を取り戻せていないのでまだまだですが、残り3試合でいい戦いをしたい。ブラジルラウンドに行った選手が凄く活躍していたので見ていて頼もしかったです。3-0で勝ててポイントを獲れたのでパリに繋がると思います。また明日もいいプレーを皆さんに見せたいので引き続き楽しみにしていてください」
会場外には試合開始の約2時間以上前から日本ファンが多数集結し、到着した選手が姿を見せると黄色い声援が飛んだ。客席は赤いレプリカユニホームを着たファンばかり。世界ランキングは日本がアジア勢トップの4位、イランが2番手の16位につける。昨年8月のアジア選手権で直接対決し、日本が3-0のストレート勝ちを収めた。好敵手を相手に、パリ五輪前の貴重な実戦となった。
日本代表は昨年のVNLで銅メダルを獲得。主要世界大会で46年ぶりに表彰台に立った。今年はブラジルで行われた予選ラウンド第1週で3勝1敗。全ての予選ラウンド終了後、24日付の世界ランキングを基にパリ五輪の組み合わせが決まるため、52年ぶりのメダル獲得に向けても重要な大会だ。
福岡大会で、日本男子は5日以降ドイツ、ポーランド、スロベニアと対戦。18日からフィリピン・マニラで開催される予選ラウンド第3週を経て、8チームが27日からポーランドで開催されるノックアウト方式のファイナルラウンドに進出する。なお、日本女子は残り4枠の五輪出場権を懸け、11日開幕の予選ラウンド第3週(福岡・西日本総合展示場)を迎える。
(THE ANSWER編集部)