フィギュア界は「復活の1年」に 親日家の元全米王者ら登場、米メディアが今季総括
存在感を示すシーズンとなった元全米王者…それぞれの「カムバック」にドラマ
「彼らは皆、それぞれカムバックを具現化し、話題を集めた」と振り返った記事のメイン写真で取り上げられた一人が、ジェイソン・ブラウン(米国)だ。
11年にジュニアグランプリを制すなど10代から活躍してきたブラウンは22歳を迎えた今季、USインターナショナルクラシックで日本の無良崇人(洋菓子のヒロタ)らを抑えて優勝、全米選手権では優勝した15年以来、2年ぶりに表彰台(3位)を果たすなど、存在感を示した1年となった。
派手なジャンプだけでなく、美しい演技で知られる元全米王者は大の親日家としても有名。国別対抗戦で来日した際には日本メディアに対し、将来は日本で英語の先生になることが夢と明かしていた。大会後には自身のツイッターで「この2つのプログラムは、これでおしまい。とっても悲し~い!でも、今年のプログラム最後の演技が日本で滑れて良かった!!!」と日本語で投稿。愛着を示しつつ、優勝した日本チームへの祝福も送っていたことが話題となった。
記事では、こうした選手たちが躍進を見せたことについて、フィギュアスケーターたちと関わりがあるスポーツサイコロジストのキャロライン・シルビー氏による「競技へ復帰するアスリートたちにとって、一番の挑戦事項とは、ハイレベルに戻れるかという懸念と付き合っていかなければいけないことです。これまでのスケートのレベルに戻れるのか、心配になるものです」とのコメントを紹介している。
故障、病気からの復活、あるいはジュニア年代からしていた選手の躍進、それぞれの「カムバック」にドラマがあった。果たして、平昌五輪が控える来季、世界のスケーターたちはどんなドラマで氷上を彩ってくれるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer