山口茜、2回戦負けの翌週に7か月ぶりV “V字回復”に見た成長「吹っ切れた」
結果を怖がらない姿勢こそ、山口の真骨頂だ。欧州に遠征していたバドミントン日本代表が30日に帰国した。女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)は、デンマークオープンで2回戦敗退。今季初めて8強入りを逃した。しかし、翌週のフランスオープンでは、3月のドイツオープン以来となる7カ月ぶりの優勝を飾った。
山口は2回戦敗退→世界ランク1位を破って優勝
結果を怖がらない姿勢こそ、山口の真骨頂だ。欧州に遠征していたバドミントン日本代表が30日に帰国した。女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)は、デンマークオープンで2回戦敗退。今季初めて8強入りを逃した。しかし、翌週のフランスオープンでは、3月のドイツオープン以来となる7カ月ぶりの優勝を飾った。
BWFワールドツアーは、2勝目。決勝戦では、世界ランク1位でデンマークオープンに続く2大会連続優勝を狙った戴資穎(タイ・ツーイン=台湾)を2-1(22-20、17-20、21-13)で破った。山口は「ずっとベスト8に入っていたので、ベスト16で終わってしまったのは、ショックなところもあるけど、でもフランスでベスト8とかで終わらず、優勝できたので、無駄なベスト16ではなかった。終わり良ければ、すべて良し」と笑顔で遠征を振り返った。
戴資穎との決勝戦は、互いに前後へ激しく揺さぶる展開となった。山口は、第1ゲームを22-20で先取したが、第2ゲームは、相手が放つ巧みなバックハンドドロップなどに惑わされて17-20で失った。しかし、ファイナルゲームでは、得意のクロスドロップなどで対抗。最後は、相手がネット前に飛び付いて頭越しを狙ったドリブンクリアに素早く反応し、カウンターレシーブでマッチポイントを物にした。山口は「読み切ったわけではないけど、すごい、たまたま(偶然)でもない」と笑みを浮かべて手ごたえを話した。
充実した一戦だった。山口は、戴資穎を「やっていて、楽しい選手」と評した。3月の全英オープン決勝戦で敗れて以来の再戦で雪辱を果たし、エッフェル塔型の優勝トロフィーを手にした。