“誤審”敗戦の京口紘人戦に米リング誌記者が持論 「キョウグチの方がより強烈だが…」
ボクシング元世界2階級制覇王者のWBA世界フライ級2位・京口紘人(ワタナベ)が11日、韓国・仁川で同級10回戦に臨み、IBF世界同級10位ビンス・パラス(フィリピン)に0-3の判定負けした。終始優勢と見られながらまさかの採点が物議に。世界で最も権威がある米専門誌「ザ・リング」の記者は「ほとんどの場面で攻撃的だったのはパラスの方だった」と分析している。
京口紘人が0-3の判定負け
ボクシング元世界2階級制覇王者のWBA世界フライ級2位・京口紘人(ワタナベ)が11日、韓国・仁川で同級10回戦に臨み、IBF世界同級10位ビンス・パラス(フィリピン)に0-3の判定負けした。終始優勢と見られながらまさかの採点が物議に。世界で最も権威がある米専門誌「ザ・リング」の記者は「ほとんどの場面で攻撃的だったのはパラスの方だった」と分析している。
京口はガードを固めながらパンチを繰り出す基本に忠実なスタイルで攻撃。好戦的な相手をブロックし、ポイントを重ねたように思われた。しかし、判定結果がコールされた直後、京口は驚きを隠せず。パラスは背後のラウンドガールへ歩み寄ってハグを交わし、満面の笑みで頬にキスをしようと顔を近づけていた。
日本人ファンを中心に誤審を指摘する声が多数上がっている中、リング誌はライアン・ソンガリア記者の署名記事を公開。「この戦いは数多くの熱烈なやりとりが特色となった」と指摘し、持論を続けた。
「パラスが頭部とボディーへの殴打で突き進む一方、キョウグチはカウンターパンチで相手をスローダウンさせようとした。キョウグチの方がより強烈なパンチを着弾させていたが、ほとんどの場面で攻撃的だったのはパラスの方だった。彼はスローダウンしてキョウグチに有利なペースで戦うことを拒んだ」
京口はIBF世界ミニマム級王者時代の2018年5月にパラスに判定勝ち。6年ぶりの再戦だった。
(THE ANSWER編集部)