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井上尚弥、リング誌PFPは「圧倒的No.1」だった 10人中8人の支持判明 編集長「彼こそが至強」

世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は9日(日本時間10日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版を公表し、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は1位に浮上。全階級を通じた世界最強ランクで約2年ぶりに再び頂点に立った。リング誌は選出の詳細も記事で公開。前回は1票差だったが、今回は圧倒的支持を得ての1位になったようだ。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

世界で最も権威あるリング誌が最新PFPを発表

 世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は9日(日本時間10日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版を公表し、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は1位に浮上。全階級を通じた世界最強ランクで約2年ぶりに再び頂点に立った。リング誌は選出の詳細も記事で公開。前回は1票差だったが、今回は圧倒的支持を得ての1位になったようだ。

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 井上は6日に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ち。34年ぶりの東京Dボクシング興行で初回に試合では人生初ダウンを喫しながら3度のダウンを奪い返す衝撃的な勝利を飾り、4万3000人の観衆を熱狂させていた。

 PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。海外メディアが各自で格付けしているが、リング誌のPFPが世界で最も価値がある指標とされている。2022年6月、井上はリング誌のPFPで日本人初の1位になる快挙を達成。同8月に2位に後退し、トップ返り咲きが期待されていた。

 リング誌の記事では「リングレーティング最新版:ナオヤ・イノウエがPFPで首位奪還、日本が世界バンタム級を席巻」の見出しがつけられ、記事内では投票者のうち10人の意見が紹介されており、8人が井上を支持、2人がテレンス・クロフォードを支持したとされている。2年前に1位となった際は1票差だったが、今回は圧倒的支持を得たようだ。

 以前から井上を高く評価しているリング誌のダグラス・フィッシャー編集長は「モンスターに対する私の考えは皆さんご存じの通りだ。ノニト・ドネアとの再戦で壊滅させてからというもの、彼こそが至強だ。クロフォードとウシクは彼のすぐ後ろにいる。彼らが試合を頻繁に行わないのも理由の一部だ」と、試合をきっちりこなしていることも評価した。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノバン記者は「イノウエの1位に投票する。彼はかれこれ2年程前から私個人のPFP1位に君臨している。月曜日にそれが変わることはなかった」と意見している。

 リング誌のマイケル・モンテロ記者も「当初、私はクロフォードを1位、モンスターを2位に留めようと思っていた」と明かしたが、試合数で考えを改めた様子。「クロフォードは4年間で4試合だが、その間イノウエは8試合も戦っている。それに1年間のスパンで2階級で4団体統一している。それに加え、彼のここ3試合の相手は全てリング誌のスーパーバンタム級でトップ5にランクされている選手たちだ。現在は、日本のスーパースターは明らかに他を圧倒していると思う」と指摘した。

■リング誌の最新PFPランク

1位 井上尚弥(日本)
2位 テレンス・クロフォード(米国)
3位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
4位 サウル・アルバレス(メキシコ)
5位 アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
6位 ドミトリー・ビボル(ロシア)
7位 エロール・スペンスJr.(米国)
8位 ガーボンタ・デービス(米国)
9位 ジェシー・ロドリゲス(米国)
10位 中谷潤人(日本)

(THE ANSWER編集部)


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