ロバーツ監督にプレゼントしたポルシェは敵地放送局でも話題

　米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は4日（日本時間5日）、本拠地で行われたブレーブス戦の3回に今季8号ソロを放ち、デーブ・ロバーツ監督と並んでいた日本出身選手としてのチーム本塁打記録（7本）を更新した。ブレーブス側の放送席はこの日大谷が行った指揮官への“ポルシェ贈呈”に驚き、そのセンスに感心しているようだ。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　大谷は2-0とリードして迎えた3回先頭で打席に立つと、1ストライクからの2球目を豪快に引っ張った。ボールは高々と舞い上がり右翼席へ。打球速度103.4マイル（約166.4キロ）、飛距離392フィート（約119.5メートル）の一撃だった。大谷は満面の笑みでダイヤモンドを1周し、ベンチに戻るとまずロバーツ監督と両手を高く上げてハイタッチを交わした。

　ブレーブス側の、米ジョージア州地元放送局「バリー・スポーツ・サウス＆バリー・スポーツ・サウスイースト」の放送席は、大谷の一発が飛び出すと実況のブランドン・ゴーダン氏が「ライト深くへ！　そして入った」と事実を伝え、15秒沈黙した。その後、NPBのホークスでもプレーした解説のCJ・二コースキー氏は「前側の腰を開いてあの球をとらえるスペースを作り出しました。ただの内角だけでなく、時には内角のプレートから外れた球すらも打ってしまいます」と、内角高めをさばいた打撃技術に驚いた。

　さらにゴーダン氏は思い出したかのように「オオタニはロバーツの記録を抜くことが分かっていたので、今日彼にポルシェをあげたそうです」と、大谷から指揮官への“ギャグ”のプレゼントを伝え「でも、モデルカーのポルシェです」「（監督は）デスクの上に置いているそうです」と続けた。

　これにニコースキー氏は「ということはジョー・ケリーの妻がもらったものと同じレベルのポルシェではないということですね」と、昨年12月の出来事を持ち出し驚いてみせる。さらにゴーダン氏は「ええ。これはロバーツがオオタニをからかったジョークでした。だからオオタニは冗談でロバーツにデスクに置けるポルシェをあげたのです」とした。

　最後にニコースキー氏は「いいジョークだね。ショウヘイがそんなセンスを持っていたなんて意外だね」と、大谷の意外なお茶目さに驚いているようだった。