最後のPL戦士、14人兄弟左腕… かつて“指名漏れ”を経験したドラフト指名選手は?
プロ野球のドラフト会議が25日に行われ、今年は支配下、育成を合わせ、104人の選手がプロ入り切符を掴んだ。4球団競合が競合し、中日の大阪桐蔭・根尾昂内野手、広島の報徳学園・小園海斗内野手のように鳴り物入りで指名を受けた選手がいる一方、なかには過去に指名漏れを味わい、積年の思いを乗せて名前が呼ばれた選手も少なくない。
2018年ドラフト指名104人、なかには過去に“指名漏れ”を経験した選手も
プロ野球のドラフト会議が25日に行われ、今年は支配下、育成を合わせ、104人の選手がプロ入り切符を掴んだ。4球団競合が競合し、中日の大阪桐蔭・根尾昂内野手、広島の報徳学園・小園海斗内野手のように鳴り物入りで指名を受けた選手がいる一方、なかには過去に指名漏れを味わい、積年の思いを乗せて名前が呼ばれた選手も少なくない。
その筆頭は日本ハムから3位指名された日本通運の155キロ右腕・生田目翼だろう。流通経大3年春の全日本大学選手権準優勝した際に「将来は公務員になりたい」と発言し、実力とともに一躍脚光を浴びた。以降は故障に苦しみ、翌年のドラフト会議でプロ志望届を提出するも指名漏れ。社会人で実力を磨き、2年をかけて念願のプロ入りを叶えた。
同世代では、阪神4位指名のホンダ・斎藤友貴哉投手も桐蔭横浜大で指名を逃したが、社会人で成長し、最速153キロ右腕として堂々の指名を掴んだ。また、ロッテ8位指名の松田進内野手も中大時代に指名を逃していた。
オリックスから4位指名されたトヨタ自動車の左腕・富山凌雅は高卒社会人3年目。14人兄弟の大家族として甲子園で話題を呼んだ九州国際大付時代の3年前に指名漏れしたが、指名解禁の今年、ついに名前を呼ばれた。
大学生では、同じくオリックスから7位指名された東洋大・中川圭太内野手はPL学園時代の4年前にプロ志望届を提出するも指名されず。PL学園出身選手として「最後のドラフト候補」と言われた男も、悲願成就をさせた。
過去には、DeNA・山崎康晃投手(帝京→亜大)、西武・秋山翔吾外野手(横浜創学館→八戸大)のように指名漏れをバネにして成長し、プロで一流になった選手も少なくない。一度は悔しさを味わいながら今回、夢を掴んだ彼らがどんな成長を見せてくれるのか。その成長物語はプロ野球ファンにとっても楽しみになる。
(THE ANSWER編集部)