今季6度予選落ちの菅沼菜々が好発進 同組アン・シネに「私にない大人っぽい雰囲気。いい匂い」
女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が2日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で開幕し、ツアー通算2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が1バーディー、ボギーなしの71で回り、1アンダーでホールアウトした。今季は前週まで出場8試合で予選落ち6回と調子が上がってこないが、オフに痛めた右膝をかばうスイングをしていたことに気付き、ショットが復調してきたという。
ワールドレディスサロンパス杯初日
女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が2日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で開幕し、ツアー通算2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が1バーディー、ボギーなしの71で回り、1アンダーでホールアウトした。今季は前週まで出場8試合で予選落ち6回と調子が上がってこないが、オフに痛めた右膝をかばうスイングをしていたことに気付き、ショットが復調してきたという。
最終9番パー5。菅沼は1メートルのパーパットを慎重にストロークして沈めてボールを拾うと、大勢のギャラリーに向けてほほ笑んだ。同組のアン・シネ(韓国)とはハグ。直後から楽しそうに話し込んだ。
「私にはない大人っぽい雰囲気がある方でした。凄かったです。いい匂いがするし。明日も一緒に回れて嬉しいです」
この日は笑顔で終えたが、今季は苦しい日々が続いている。出場5試合目の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで初めて予選を通過。「オフにスイングをフェード一辺倒にしようとしたのが良くなかった。今週は球筋を考えずに打ったのが良かった」と振り返ったが、翌々週のフジサンケイレディスと前週のパナソニックオープンレディースで2週連続予選落ち。その中で一つの気付きがあったという。
「2月に右膝を痛めた時期があって、それをかばうスイングになっていました。なので、アドレスから下半身に重心を入れたり、開いていたスタンスを修正しました」
結果、ティーショットが安定。ピンチらしいピンチもなく、硬く速いグリーンのセッティングでもボギーを打たずに回り切った。
「5、6個はボギーが出ると思っていました。そのスタート前の思いがいい方向に出た感じです。ただ、このコースは気を抜いたらすぐにボギーが出るので、ドツボに入らないように気を付けます」
以前から公表する「広場恐怖症」により、公共交通機関を利用できない菅沼は、シーズン開幕戦のダイキンオーキッドレディス(沖縄・琉球GC)に続き、9月のメジャー大会・ソニー日本女子プロ選手権(沖縄・かねひで喜瀬CC)も出場できない。それだけに貴重な出場機会。復調の兆しが見える中で初のメジャー制覇を狙っていく。
(THE ANSWER編集部)