WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ

　元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア（米国）が“奇行”を繰り返した。20日（日本時間21日）に米ニューヨークで行われるWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦。19日（同20日）に前日計量が行われ、ガルシアはリミット140ポンド（63.50キロ）を3.2ポンド（約1.45キロ）の大幅超過を犯したほか、会場でビールをがぶ飲みした。フェイスオフでもやりたい放題の動画が公開されると、日本のファンからは「精神状態ヤバい」「検査した方がいい」と心配の声が上がっている。

　舞台に登場したガルシアの手には、瓶ビールがあった。上裸になって体重計に乗ると、いきなりがぶ飲み。ポーズを決めて吼えたようだった。王者デビン・ヘイニー（米国）とその後にフェイスオフ。一触即発の罵り合いを突如離れると、ステージの端で両手を広げて踊っていた。

　英ラジオ局「トーク・スポーツ」のマイケル・ベンソン記者がXに動画を公開。動画が拡散され、X上の日本のファンからは「精神状態ヤバいだろコレ…こんな奴リングに上げんなよ」「検査した方がいいだろ」「これは試合やらせて大丈夫かね？」「ちょっと心配になるレベルです…」と動揺した様子の声が上がっていた。興行を盛り上げるための行動にも捉えられるが、やりすぎな様子も否めないようだ。

　正式な計量結果は約1.45キロ超過。ベンソン記者はXで「両陣営が合意したことによりデビン・ヘイニーとガルシアの一戦は明日行われる。ヘイニーは、ガルシアが会見での発言を守り、体重超過1ポンドにつき50万ドル（計150万ドル）を払うと語った」と説明した。米スポーツ専門局「ESPN」によると、ガルシアは当日計量もなし。勝っても王座奪取にはならず、ヘイニーが負ければ空位となるという。