大坂なおみ、前女王が「手に取るように分かる」と重ねた“全米V後の苦悩”とは
大坂に示した敬意「ナオミにとって重要だったのは理解できる。凄いと思う」
「優勝後、ホームの東京でプレーするのがナオミにとって重要だったのは十二分に理解できる。凄いと思う」
その敬意があるからこそ、試合では挑戦者の気持ちを忘れなかった。「厳しい試合になるとは明らかだったので、耐えて、耐えて耐え抜くのが大事だった。彼女が良いショットを打ったら何が何でも食らいつくつもりだった。自分の試合内容には不満は無い。際どいロングラリーもあり、お互いの良い場面があった」と互いに死力を尽くした一戦に満足げだった。
米スポーツ専門局「ESPN」の格付けなどで優勝候補の本命に挙がっていた大坂を破り、好発進を切ったスティーブンス。それでも、試合後は「ただ、まだ1試合終えただけ。北京で2試合勝てたのが自信になった。これを何とか続けられば」と慢心はない。その姿には、大坂より1年早くグランドスラム覇者として1年間を戦ってきた自信とプライドがのぞいていた。
(THE ANSWER編集部)