「3年前と別人」 王者・ユーリ阿久井に挑戦者陣営・大橋会長が仰天「技術も相当。強敵です」
大橋会長「桑原は東京Dで日本人最初の世界戦です」
2021年7月、日本フライ級王者だった阿久井は桑原に10回TKO勝ち。初回と最終回にダウンを奪った。今年1月に6度防衛中だった王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に3-0の判定勝ちを収め、岡山のジム初となる悲願の世界王座奪取を果たした。一方、桑原は再起後5連勝中。阿久井の王座奪取はリングサイドで観戦していた。
大橋会長は「実力の上積みは向こうの方が上かもしれない。桑原に教えないと」と改めて警戒。「最初から厳しい戦いになると思っていたけど、印象が全然違う」と続けた。
1952年5月19日に白井義男が世界フライ級王者のダド・マリノに15回判定勝ちし、日本人初の世界王座を獲得して72年。当時は東京Dの前身の後楽園スタヂアムだった。1990年のマイク・タイソン以来34年ぶりの東京Dボクシング興行となる今回は、井上―ネリ戦がメインイベント。世界戦4つのうち、阿久井―桑原がトップバッターとなる。大橋会長は愛弟子に期待を寄せた。
「伝統のフライ級で白井義男さんが世界王者になった聖地。桑原は東京Dで日本人最初の世界戦です。白井さんの功績を称える意味でも捧げたい試合ですね」
○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上と阿久井―桑原戦のほか、WBO世界バンタム級5位・武居由樹(大橋)が王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に世界初挑戦。尚弥の弟のWBA世界同級王者・井上拓真(大橋)が同級1位・石田匠(井岡)との2度目の防衛戦に臨む。同じ興行で世界戦4試合は国内最多3試合を超える史上最大規模となる。
(THE ANSWER編集部)