錦織、復帰戦で逆転勝ち 「すごくタフな試合」の流れ変えた「スマートさ」と「幸運」
冷静に切り替えた錦織「ちょっとラッキーな面もあったことは認めないと」
「少し粘れるようになった。少しスマートなテニスができた。ちょっとラッキーな面もあったことは認めないといけない。コードボールやラインに当たったショットもあった。勝つためには運も必要。第2セットと第3セットのテニスには満足しています」
怒涛の逆転勝ちを導いたのは、第2セットでの切り替え。第1セットを落としても冷静でスマートなプレーに徹し、幸運を呼び込んだという。
3回戦はダビド・フェレール(スペイン)と対戦する。
「ダビドとは素晴らしいライバル関係にあります。何度も名勝負を繰り広げてきましたし、長時間の試合もありました。彼との戦いは好きです。なぜなら、自分自身に対する挑戦にもなるからです。またタフな試合になるでしょう。準備をしっかりとして、試合に勝ちたいです」
このように、次戦への意気込みを示した錦織。14年、15年大会ではご当地選手のフェレールを死闘の末にいずれも下している。
錦織は8強で敗れた3月29日(同30日)のマイアミ・オープン準々決勝で右手首を痛め、4月のバルセロナ・オープンを欠場していたが、復帰初戦を突破。次は好敵手フェレールを下し、今季初タイトルへ勢いに乗れるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer