女子ゴルフ新記録7度目エースの裏で実はスイング改造中 38歳でも失わない4位藤田さいきの向上心
実はスイング改造中、プロゴルファーの兄が証言「妹ながら凄さを感じています」
この日、好ショットを多発したが、実はスイング改造中だった。
「去年から兄に教えてもらって、オフからしっかりと取り組んでいます。(新スイングを)自分のものにするのは時間がかかると思います」
ロープ外で見守っていた兄でプロゴルファーの頼藤勇樹(旧姓・藤田勇樹)は、「少しでも長くプレーするための対策」と話す。
「ゴルフを始めた頃からフェースローテーションを使って体に負担のかかるスイングだったので、(ローテーションを少なくした)体に優しい今風のスイングに変えています。今までのイメージとは真逆のことをやっているのですが、かなり対応できています。妹ながらそこに凄さを感じています」
藤田は14歳でゴルフを始めた。半年後には中学の全国大会に出場。実はそれまでに人生初のホールワンを決めている。
「始めてすぐでしたね。(地元)栃木のゴルフ場でグリーンに行ったら、ボールがないのでカップを見たら入っていました。プライベートを含めるとホールインワンは11回ぐらいですかね」
ゴルフを始めた頃からセンス抜群の38歳。最終日への意気込みを聞かれると、サラリと言った。
「優勝したいですね。そこは目指してきているので。あと、8回目(のホールインワン)も。ずっと歴代1位でいたいですから」
22年11月の大王製紙エリエールレディスで11年ぶりのツアー通算6勝目を挙げ、感動を呼んだ。改造途中ながら磨きがかかる新スイングと2つのモチベーションが、藤田の力になりそうだ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)