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ツアー未勝利21歳・佐久間朱莉が-5首位発進 尾崎3兄弟の“説法”で変わった意識「勝ちに来ています」

女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンが5日、埼玉・石坂GC(6535ヤード、パー72)で開幕し、初日はプロ4年目、21歳の佐久間朱莉(大東建託)が6バーディー、1ボギーの67で回って5アンダー。上田桃子(ZOZO)と並んで首位発進した。オフに催された師匠・尾崎将司の誕生会の席で尾崎3兄弟から「ゴルフが上手いだけでは勝てない」と発破をかけられたことを告白。本気でツアー初優勝を目指すという意識の変化があったことを明かした。

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン初日に出場した佐久間朱莉【写真:Getty Images】
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン初日に出場した佐久間朱莉【写真:Getty Images】

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン初日

 女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンが5日、埼玉・石坂GC(6535ヤード、パー72)で開幕し、初日はプロ4年目、21歳の佐久間朱莉(大東建託)が6バーディー、1ボギーの67で回って5アンダー。上田桃子(ZOZO)と並んで首位発進した。オフに催された師匠・尾崎将司の誕生会の席で尾崎3兄弟から「ゴルフが上手いだけでは勝てない」と発破をかけられたことを告白。本気でツアー初優勝を目指すという意識の変化があったことを明かした。

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 最終18番パー4。佐久間は2メートルのパーパットを外し、苦笑いでラウンドを終えた。だが、内心では悔しさでいっぱいだった。理由は「勝つために1打も無駄にしたくない」との思いがあったからだ。

 シーズンオフの1月24日。佐久間の意識が大きく変わる出来事があった。同日は師匠の77歳を祝う誕生会が開催され、千葉の師匠宅には次男・尾崎健夫、三男・尾崎直道も駆けつけ、尾崎3兄弟がそろっていた。そこで健夫が佐久間の肩に手を回して言ったという。

「ゴルフが上手いだけじゃ、勝てないんだぞ」

 直道が「そうそう」と相槌を打つと、健夫は「直道も初めて勝つまでに時間がかかったからな」と返し、佐久間に“勝ちにいく意識”の大切さを説き続けた。

 師匠は言葉を発せず、うなずくばかり。その中で健夫は「ジャンボ(将司)も『佐久間はゴルフが上手い』と言っていたぞ」と伝えた。一方で「でも、上手いだけじゃ勝てない」と強調したという。

 3兄弟は酒も入っていたようだが、未勝利のプロゴルファーにとってありがたすぎる“説法”。佐久間は当時を振り返って、こう話した。

「ジャンボさんが『上手い』と言ってくださっていたこともうれしかったのですが、健夫さんの言葉で意識が大きく変わりました。これまでは『勝てたらいいな』と思いながらプレーしていましたが、今季からは『勝ちに来ている』という思いでいます」

 佐久間の地元は埼玉・川越市でコースには自宅から車で20~30分。「母の温かい料理を食べられて、うれしい」と話し、観客からの応援も多くある。だが、ジュニア時代からのライバルである岩井明愛、岩井千怜の双子姉妹も、コースに程近い埼玉・川島町が地元。しかも、2人で通算8勝と大きく差をつけられている。同じ2002年度生まれの学年では、岩井姉妹だけがツアー優勝を飾っているのも現実。だからこそ、こう語る。

「勝ちたいです」

 残り2日間。絶好調のショットを武器に、地元で悲願の初優勝を本気で狙いにいく。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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