V王手パナソニックで躍動、21歳西山大翔が11得点 エース西田有志は調整中「自分がカバーできるように」
バレーボールのV1リーグ男子ファイナルステージの準決勝が24日、東京・大田区総合体育館で行われ、レギュラーラウンド1位のパナソニックが同4位のJT広島に3-0(25-23、23-21、25-13)で勝利。31日の決勝に駒を進めた。コンディション調整中のエース西田有志に代わり、スタメンを任されたのは日本代表の21歳・西山大翔。11得点で、最も活躍した選手が選ばれるVOM(V-leaguer Of the Match)にも輝いた。
バレーボールVリーグ1部ファイナルステージ
バレーボールのV1リーグ男子ファイナルステージの準決勝が24日、東京・大田区総合体育館で行われ、レギュラーラウンド1位のパナソニックが同4位のJT広島に3-0(25-23、23-21、25-13)で勝利。31日の決勝に駒を進めた。コンディション調整中のエース西田有志に代わり、スタメンを任されたのは日本代表の21歳・西山大翔。11得点で、最も活躍した選手が選ばれるVOM(V-leaguer Of the Match)にも輝いた。
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大舞台で存在感を放った。先発起用された西山は、力強いスパイクや相手の穴を狙った攻撃、迫力満点のサーブで攻撃を牽引。決勝進出に大きく貢献した。「レギュラーラウンドで自信がついてきたので緊張はしなくなってきた。決め切ることができてよかった」。試合後は爽やかにはにかみ、胸を張って取材に応じた。
日本を代表するオポジットの西田が2月からコンディション不良となり、西山に出場機会が巡ってきた。「(西田には)レギュラーラウンドでサーブが入らない時に、トスの位置や打ち方のアドバイスをもらった」。先輩の助言も受けて成長。負けたら終わりの戦いにも物おじしない。
昨季もファイナルステージを経験。理想のプレーは出来ず、チームも4強で敗退した。「自分の力不足を身に染みて感じた」。1年前は突破できなかった準決勝で活躍。ティリ・ロラン監督からは「素晴らしい試合をした。今日は常に集中して高いレベルでバレーをしていた。VOM取ったのは大翔でよかった」と名指しで称賛された。
3408人が集まった会場は、両軍によって続けられた長いラリーに沸く場面も。「男子はラリーが続かないと言われていたけど、今は女子以上に続いているのではないかと思う。そういう迫力や、チームみんなで点を取りに行くというのが魅力」。Vリーグ2年目の21歳は、改めて観衆の前でのプレーを意気に感じている。
決勝は31日、有明コロシアムでレギュラーラウンド2位のサントリーと対戦する。今季直接対決は2勝2敗の強敵だ。「西田選手が万全じゃなくても、自分がカバーできるように頑張りたい」。初めての頂上決戦で、成長を示す。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)