ノジマTリーグプレーオフ

　卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ女子決勝が24日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが同1位の昨年女王・木下アビエル神奈川を3-0で下した。第3試合では早田ひなが同じパリ五輪代表の平野美宇とのエース対決を制し、2季ぶり最多5度目の優勝。神奈川は2年連続2度目の優勝には届かなかった。観衆は2624人。

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　第1試合のダブルス（2ゲーム先取）は神奈川の木原美悠＆長崎美柚が、笹尾明日香＆麻生麗名と対戦した。1月の全日本選手権で初優勝し、国際大会の実績豊富な「Wみゆう」は、第1ゲーム（G）から息の合ったプレーを披露。11-5で先取したが、第2Gを12-14。6-6から始まる第3Gも8-11で敗れた。

　シングルス（3G先取）の第2試合は、神奈川の15歳張本美和が中国のソン・メイヨウに1-3で連敗した。第3試合は平野が早田と対戦。第1Gは3-3から4連続失点で突き放されたが、ハリケーンの異名通りの強打でくらいついた。しかし、8-11で及ばず。第2Gも開始から3連続失点。2-6から5連続ポイントで逆転したが、11-13で王手を掛けられた。第3Gは11-3で一矢報いたが、第4Gは6-11で屈した。

　平野は10日のシンガポールスマッシュ初戦でコンディション不良だった早田に3-0で勝利していたが、この日はリベンジを許す形に。「連覇を目指していたけど、結果的にチームは0-3で負けてしまい、木下として凄く悔しい敗戦でした」と振り返り、こう続けた。

「0-2で回ってきて早田選手。苦しい立場でしたけど、いい意味で気にせずに臨もうと思っていた。そこ（0-2で回ってきたこと）はあまり関係なく試合ができたと思います。ここまで順調だったけど、うまくいかないこともわかっていた。わかっていながら迷ってしまったので、そこが自分の足りないところだと思います。

（早田とは）シンガポールから帰ってきた時から当たると思っていたので準備はしていたけど、試合の中でいろいろある。試合中の考え方が足りなかった。ベストを尽くしたけど、前回のように勝てない。全体的に質が下がっている部分もある。もっと思い切ってやるべきだった」

　早田について「いつも以上に粘ってくると感じました。（応戦し）レシーブは得点も多かったので、そこはよかった」と回顧。「今日は負けたけど、試合は続いて明日から韓国に行きます。五輪まで4か月しかない。今日の負けはその過程で試練を与えてくれたと思って成長するしかない」と前を向いた。