世界フィギュアで禁止技「バックフリップ」に賛否 本人の意図は「観客に何か与えたい」 振付師も肯定
フィギュアスケートの世界選手権は23日(日本時間24日)、カナダ・モントリオールで男子フリーが行われた。アダム・シャオ・イム・ファ(フランス)が減点覚悟で禁止されている「バックフリップ」を披露。ネット上でも賛否の声が上がっていたが、本人は「観客に何かを与えたいと考えたんだ」などと語っている。
世界選手権・男子フリー
フィギュアスケートの世界選手権は23日(日本時間24日)、カナダ・モントリオールで男子フリーが行われた。アダム・シャオ・イム・ファ(フランス)が減点覚悟で禁止されている「バックフリップ」を披露。ネット上でも賛否の声が上がっていたが、本人は「観客に何かを与えたいと考えたんだ」などと語っている。
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SP17位だったアダム。この日のフリーでは4回転を4本成功させるなど、圧巻の演技だった。しかし演技終盤、勢いよく助走をつけると、両手の反動も使って後ろ向きに宙返り。禁止されているバックフリップで、2点減点された。着氷自体は見事に決まり、観客は大歓声。206.90点、合計284.39点の高得点だった。
演技を見たX上の日本ファンからは「バックフリップは個人的にはやっぱりしてほしくない」「表現者としての矜持と思った」「凄い」「ショーとエキシだけにして」「くれぐれも怪我しないように」などと賛否両論の反応が集まっていたが、海外専門メディア「ゴールデンスケート」公式Xでは本人のコメントが伝えられている。
アダムは「今日はとても満足している。私の人生の中で最高のパフォーマンスだったと思う。昨日は本当に腹が立っていて、SP後には自分自身にイライラしていた。コーチたちは私に積極的に戦うように言ってきた。オリンピックでのネイサンのパフォーマンスを思い出して、それも私を大いに助けた」と演技に満足した様子。バックフリップはコレオステップに入る前に実施を決めたそうで「自分の仕事は果たしたので、観客に何かを与えたいと考えたんだ」とその意図も語っている。
同Xでは振付師のブノワ・リショー氏のコメントも伝えられており、バックフリップについては「私はとてもいいと思う。プログラムに新しい要素を取り入れる必要がある。スケーターにもう少し自由を与えた方がいい。新しいことを生み出す場を与えるためにも。もっとクレイジーなスピンが見たいんだ。新たな創造力を見たいんだよ。観客はそれ以上にクレイジーだ。だからインパクトがあるのだ」と肯定的だったという。
(THE ANSWER編集部)