水原氏の“学歴詐称”を米エンゼルス番も確認 メディアガイドでも「カリフォルニア大卒」と明記
米大リーグ・ドジャースに所属する大谷翔平投手の通訳を務めてきた水原一平氏が、20日に球団を解雇された。複数の米国メディアが違法賭博に関与した疑いを報じている。日本時間23日には、過去に卒業したと報じられていた米カリフォルニア大リバーサイド校が、在籍した記録はないと米メディアに明かしたことが判明。米スポーツ専門局「ジ・アスレチック」はエンゼルス番のサム・ブラム記者の記事を公開。“学歴詐称”について触れている。
違法賭博の疑いでドジャース解雇
米大リーグ・ドジャースに所属する大谷翔平投手の通訳を務めてきた水原一平氏が、20日に球団を解雇された。複数の米国メディアが違法賭博に関与した疑いを報じている。日本時間23日には、過去に卒業したと報じられていた米カリフォルニア大リバーサイド校が、在籍した記録はないと米メディアに明かしたことが判明。米スポーツ専門局「ジ・アスレチック」はエンゼルス番のサム・ブラム記者の記事を公開。“学歴詐称”について触れている。
水原氏をめぐっては米カリフォルニア州地元局「KNBC」が「学校のウェブサイトによると、日本語の通訳はダイヤモンド・バー高校に通っていた。ミズハラがカリフォルニア大リバーサイド校を卒業したとする一部報道もあるが、同大学のスポークスパーソンが同局に語った内容によると、彼が在籍した記録はないという」と伝えていた。
これを受けたブラム氏の署名記事では「オオタニの元通訳、イッペイ・ミズハラは公の略歴に不正確な点がある」と見出しがつけられている。ブラム記者は「ミズハラについて調査が増えるにつれ、公表されている彼の略歴のキーポイントが誇張されているか、不正確であることが明らかになりつつある」と指摘した。
同記者によると、エンゼルスのメディアガイドでは数年間に渡り、水原氏は2007年にカリフォルニア大リバーサイド校を卒業したと記載されていたという。さらに2012年のスプリングトレーニングでは、ヤンキースに所属していた岡島秀樹投手の通訳を務めたともされていたようだ。記事では「また、複数のニュース報道は、ミズハラが2010年にレッドソックスでオカジマの通訳を務め、そこで初めてメジャーリーグでの機会を得たと言及している」とこれまでの報道も振り返っている。
「しかしながら、NBCロサンゼルスが最初に報じたように、その大学はミズハラが卒業はおろか、通学したことがあるという見解にも異議を唱えた。『私たちの大学には、イッペイ・ミズハラという名前の学生がカリフォルニア大リバーサイドに通学していた記録はありません』と大学のスポークスマンはジ・アスレチックに話した」
さらに「一方、複数のニュース報道はオカジマがスプリングトレーニング前の2012年2月17日に身体検査に引っ掛かり、ヤンキースからリリースされたことを示している。マイナーリーグ契約の選手は練習のために早めにキャンプインすることがあるため、その1か月ほど、キャンプが正式に始まる前にミズハラがオカジマと一緒に働いた可能性がある。しかし、エンゼルスのメディアガイドは2019年以降毎年、ミズハラが『2012年ヤンキースのスプリングトレーニング期間中、ヒデキ・オカジマの通訳を務めた』と記載している」と、ヤンキースの通訳を務めたという表記も厳密に言えば間違いである可能性があると指摘した。
(THE ANSWER編集部)