張本智和を0-3で撃破した元中国代表が明かす徹底マーク 「中国選手との試合情報を持っていた」【卓球Tリーグファイナル】
卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ男子準決勝が22日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン3位の岡山リベッツが同2位の昨季王者・琉球アスティーダを3-1で下した。2018-19年の初年度以来5季ぶりのプレーオフで決勝進出。琉球の張本智和(智和企画)は第3試合のシングルスで元中国代表のヤン・アンにストレート負けした。観衆は1157人。
ノジマTリーグプレーオフ
卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ男子準決勝が22日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン3位の岡山リベッツが同2位の昨季王者・琉球アスティーダを3-1で下した。2018-19年の初年度以来5季ぶりのプレーオフで決勝進出。琉球の張本智和(智和企画)は第3試合のシングルスで元中国代表のヤン・アンにストレート負けした。観衆は1157人。
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第1試合のみダブルス(2ゲーム先取)で行われ、琉球がジョ・シンコウ&シュウ・ユウ、岡山が丹羽孝希&ヤンを送り出した。琉球の中国人ペアは強烈なバックハンドなどで第1ゲーム(G)を11-6で奪うと、第2Gも11-4でストレート勝ちした。
シングルス(3G先取)の第2試合にも出場したジョは、ハオ・シュアイとの中国人対決で相手を寄せ付けず11-3で先取。しかし、以降は一進一退の攻防が続いた。多くの応援団が詰めかけ、“ホーム”の雰囲気をつくった岡山側の客席。フルゲームにもつれると、最終第5Gはハオ・シュアイが11-8で獲り切った。味方ベンチへガッツポーズ。チームフラッグが大きく揺れた。
1-1で迎えた第3試合、琉球は20歳のエース・張本を投入。中国の31歳ヤンと対峙すると、第1Gは4-4から高速ラリーを展開し、防戦から強烈なフォアハンドで1点をもぎ取った。会場はどよめき混じりの大歓声だ。しかし、8-11で先取される苦しい展開。「ハリー! ファイトー!」。声援を背にした張本は第2G、序盤は主導権を握ったが、8-7から4連続失点でまたも落とした。
世界ランク過去最高が7位の元中国代表に大苦戦。第3Gも6-7からストレートで抜かれると、9-10から最後は自身の返球がネットに阻まれ、まさかのストレート負けを喫した。第4試合は王手をかけた岡山が吉山僚一、琉球が吉村真晴。第1Gは吉山が5連続ポイントなどで11-8とすると、第2Gも12-10。第3Gは6-11で奪われたが、第4Gは6-10から最後はネットインで勝敗が決した。
ヤンは「張本選手が強いことはわかっていた。自分も平常心でチャレンジャーの気持ちで挑んで試合をしていました」と強調。日本のエースに対し「何度も過去の試合を見た。中国のチームメートとも試合をしていたので、その情報を持って試合をした」と徹底マークしていたという。「チームメイトも最後にとてもいいプレーをしたおかげで勝てたのでとても嬉しいです」と喜んだ。