クエリー戦で見せた圧巻の一撃、「テニスTV」が大会ベストショットの一つに選出

　男子テニスの上海マスターズで8強進出した錦織圭（日清食品）。準々決勝でロジャー・フェデラー（スイス）に敗れたが、アジアを代表するエースとして大会を沸かせた。ATP公式中継サイト「テニスTV」は今大会の「大会ベストショット5傑」を選出。錦織が3回戦のサム・クエリー戦（米国）で驚異的なスプリントから放った“全力パッシングショット”も選出されている。

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　錦織が堂々と大会ベストショット5傑に名を連ねた。「テニスTV」公式インスタグラムが「上海での1週間で忘れることができない5つのベストショット。どれが一番優れている？」とつづって公開。その一つに日本のエースが演じたスーパーショットが選ばれている。

　クエリー戦、第1セットのタイブレークだった。クエリーが渾身のサーブをクロスに打ち込み、錦織は右サイドいっぱいに振られながらなんとかリターン。しかし、完全に体勢を崩し、不利な状況となった。センターラインに待ち受けたクエリーもそれを逃さず、今度は逆サイドいっぱいにフォアハンドを返した。追いつけないか。そう思った次の瞬間だった。

　錦織はスプリント力を猛然と発揮し、なんとか追いつくと走りながらバックハンドを打った。放たれた一撃は体勢を崩していたとは思えないほど力強く、仕留めにかかろうとネット際に前進していたクエリーの脇を抜き、ウィナーとなった。これには地元の中国ファンも大喜び。中には立ち上がって歓声を上げる人もいて、スーパーショットに喝采を送っていた。