シャラポワ、“格下”に屈辱で闘志に火「これでグランドスラムでもっと優勝できる」
ドーピング違反で15か月間の出場停止処分を受けていたシャラポワはブシャールから戦前に「彼女はペテン師」と糾弾。テニス界から永久追放を訴えられる事態となり、元世界ランク1位のシャラポワは「私は格上」と主張していたが、“新旧妖精対決”で苦杯を舐めさせられる結果となった。
「私は勝負師」、ペテン師批判の因縁対決に苦杯も強気崩さず「落胆こそ私の原動力」
テニスのマドリード・オープンは8日(日本時間9日)、女子シングルス2回戦でマリア・シャラポワが元世界ランク5位の「妖精2世」ことウージニー・ブジャール(カナダ)とフルセットの激闘の末に5-7、6-2、4-6で敗戦。ドーピング違反で15か月間の出場停止処分を受けていたシャラポワはブシャールから戦前に「彼女はペテン師」と糾弾。テニス界から永久追放を訴えられる事態となり、元世界ランク1位のシャラポワは「私は格上」と主張していたが、“新旧妖精対決”で苦杯を舐めさせられる結果となった。
出場停止明けのシャラポワは世界ランク258位。一方、2014年ウィンブルドン準優勝のブシャールも近年の不調から60位と順位を落としていたが、各国メディアが「今年最大の遺恨試合」と大注目した死闘は、2時間51分に及ぶ名勝負となった。勝敗が決した瞬間、観衆のスタンディングオベーションも起きた。
「2017年シーズンのベストマッチの1つ」と称賛したWTA公式サイトでは敗れたシャラポワのコメントを紹介している。
「私は絶対に第1セットを大事にすべきだったと思うわ。ブレークされて少し落ち込んでしまった。第2セットに流れを変えることができてハッピーよ。ベースラインの内側でアグレッシブになれた。第3セットは同じようなパターンにはまり込んでしまった。チャンスを作って、ブレークポイントを迎えても、今日は取り切ることができなかった」
シャラポワはこう試合を振り返った。サービスに苦しみ、ダブルフォルトを9回記録し、勝負所でポイントを落としたことが敗因だったと分析している。