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米陸上界に16歳の超新星現る 20年ぶりに室内400mの高校記録更新、米メディア「世代を超えた才能」

米国の陸上界に超新星が現れた。米国で行われた室内高校陸上大会「ニューバランス国内インドア」の男子400メートルで高校2年生のクインシー・ウィルソンが45秒76をマークし、20年前の全米高校記録を0秒16更新。米メディアは「驚異的な記録を樹立」と紹介している。

クインシー・ウィルソン【写真:Getty Images】
クインシー・ウィルソン【写真:Getty Images】

20年前の高校記録を0秒16更新

 米国の陸上界に超新星が現れた。米国で行われた室内高校陸上大会「ニューバランス国内インドア」の男子400メートルで高校2年生のクインシー・ウィルソンが45秒76をマークし、20年前の全米高校記録を0秒16更新。米メディアは「驚異的な記録を樹立」と紹介している。

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 スピードは衰えなかった。外から2レーン目から勢いよく飛び出したウィルソンは1周目で後続を置き去りにすると、オープンレーンとなった2周目でもさらに加速。大きなストライドでバックストレッチを駆け抜けると、コーナーで後続を突き放した。最後のホームストレッチで力を振り絞ってゴール。速報タイムを見たウィルソンは右腕を突き上げ、歓喜のウィニングランを行った。

 米高校陸上メディア「マイルスプリットUSA」は「キング・クインシー!ブリススクールのスターが400mの驚異的な記録を樹立」との見出しで記事を掲載。「スタートの号砲から45.92秒も経たないうちに、彼は記録を塗り替えた」「ブリスの2年生は、45.76秒で米国高校室内の新記録を樹立し、フィールドと速度計を輝かせ続けた。ウィルソンのパフォーマンスは、エルジー・コールマンが20年前に記録した45.92秒を10分の1秒以上縮めた」と快挙を紹介した。

 さらに「ウィルソンのパフォーマンスは、クォーターマイルの選手が室内で46秒を切った2度目の記録となった。これは単にできなかったことである」と紹介。「しかし、ウィルソンはシンプルに世代を超えた才能なのかもしれない」と記し「昨年、彼は46.67秒でこの大会で優勝し、その後4月のペン・リレーズでは45.07秒を出し、USATF U20チャンピオンシップの予選では屋外で45.87秒を記録した。決勝で彼は4位に終わった」とウィルソンがすでにシニアのトップレベルでも戦える実力の持ち主であることにも触れている。

 今回ウィルソンがマークしたタイム45秒76は、刈部俊二が1997年3月に樹立したシニアの日本室内記録と同タイム。陸上大国にまた一人楽しみな選手が現れた。

(THE ANSWER編集部)

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