河村勇輝が見せた究極の遂行力 残り34秒で“1本目”の3P成功、チーム全員で探り当てた高確率の一撃
逆転でのCS進出へ「まだチャンスや可能性が残っている」
ショットクロックバイオレーションが宣告されれば試合は止まり、守備の陣形を作りきってからプレーを再開できる。バイオレーションによるターンオーバーが多発したのはチームとしての遂行を優先した結果でもあり、河村のラストオフェンスも「より良いシュート」を探り当てたからとも言える。三遠を率いた大野篤史HCが「チームとしてやるべきことよりも、選手がやりたいことが先に出てしまった」と敗戦の弁を語ったのとは対照的とも言えた。
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中地区は6日の試合で首位三遠と2位シーホース三河が揃って敗戦したなかで、横浜BCはチームとして2か月以上遠ざかっていた連勝を手にした。リーグ戦はここで天皇杯の開催などで2週間の中断へと入る。横浜BCにとっては、戦術を練りきって、もう一度チームを立て直すためのまたとないチャンスになる。会見での河村の言葉からも、逆転でのCS進出を狙う姿勢が伝わってきた。
「特にBリーグはレギュレーション的に同じチームとの連戦となるので、連勝をしていくのは難しい部分ではあります。僕たちは優勝という目標を掲げて、まだチャンスや可能性が残っている。これから大型連勝ができないといけないと思っています。自分たちが1つひとつの課題と向き合いながら、これまでやってきたことが川崎さんや三遠さんへの勝利で表れていると思います。今日はチームとして1人ひとりがステップアップして、大事なところで相手の攻撃を止められたりとか、ビッグショットを決めたりという選手もいました。本当にこの試合にかける思いっていうのが表れた試合だったのではと思います。僕たちは優勝するためには後がない状況でもあるので、闘争心をしっかりと出して戦っていきたいです」
(荒 大 / Masaru Ara)