女子ゴールドカップ準決勝

　海外サッカーの新設大会、北中米カリブ海と南米の一部代表チームが集まる女子ゴールドカップ準決勝が6日（日本時間7日）に米カリフォルニア州サンディエゴで行われた。米国―カナダの強豪同士の一戦は、ピッチが水浸しになったままという劣悪条件。ボールが転がらず、ドリブルはおろかパスもつながりにくい中でのプレー映像を米スポーツ専門局が公開すると、海外ファンから「酷い試合だ」「プレーするべきじゃない」といった批判が集まっている。

　戦術も戦略も存在しなかった。同地のスナップドラゴン・スタジアムで行われたのは、国際サッカー連盟（FIFA）の女子世界ランキングで2位米国と10位カナダの対戦。予想されたハイレベルの戦いは劣悪ピッチに阻まれた。至るところに大きな水たまりができており、パスを出しても味方に届く前に止まってカットされる始末。カナダは水しぶきを上げながらグラウンダーのパスではなく、浮き球でボールをつないでいた。

　米スポーツ専門局「CBSスポーツ」のサッカー米国代表専門インスタグラムは「カナダと米国 VS 水」とつづって動画を公開。ほとんど“水没”していると言えるピッチ状況に、米ファンからは「馬鹿馬鹿しい」「完全なゴミだ！」「酷い試合だな。延期にするべき」「プレーするべきじゃないだろ」「なぜなんだ」「これはけしからん」など、批判コメントが上がっていた。

　試合は延長戦を終えても2-2で決着がつかず、PK戦に突入。これを米国が3-1で制した。女子サッカーでは、現在ウズベキスタンで開催中のU20女子アジアカップ開幕戦オーストラリア―韓国戦が積雪が残る中で強行されて話題に。パスもドリブルも困難な中でのプレーを余儀なくされて、各方面から批判の声が出ていた。