WBCで佐々木朗希撃ち、チェコ25歳が大阪で豪快3ラン 欧州野球のため打倒・侍へ「戦えること示したい」
今月6、7日に京セラDで行われる「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」に向け、欧州代表が4日、同球場で練習試合を行った。今季からウエスタン・リーグに参入するくふうハヤテ相手に4-4で引き分け。0-4の8回には、チェコ代表として昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したマレク・フルプ外野手が左越え3ランを放って反撃ムードを作った。WBCで“佐々木朗希撃ち”を果たした25歳は、大阪での9年前の思い出を胸に打席に立った。
「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」練習試合
今月6、7日に京セラDで行われる「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」に向け、欧州代表が4日、同球場で練習試合を行った。今季からウエスタン・リーグに参入するくふうハヤテ相手に4-4で引き分け。0-4の8回には、チェコ代表として昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したマレク・フルプ外野手が左越え3ランを放って反撃ムードを作った。WBCで“佐々木朗希撃ち”を果たした25歳は、大阪での9年前の思い出を胸に打席に立った。
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打倒・侍に向けた前哨戦。乾いた打撃音が無観客のドーム内に響き渡った。8回2死一、三塁。ここまで3打数無安打だったフルプが強振すると、打球は高々と舞い上がり左中間の3階席に飛び込んだ。1点差に詰め寄る豪快3ラン。勢いづいたチームは9回に追いつき、193センチと長身の25歳は胸を張った。
「素晴らしい気持ちだった。4点ビハインドのとても重要な場面。チームに貢献できたし、大事な2試合に向けていい雰囲気を作ることができた」
WBC1次ラウンドの日本戦では「3番・中堅」で先発出場。初回の第1打席でいきなりロッテ・佐々木朗希投手の163キロを弾き返し、二塁打とした。「WBCでも一番お気に入りの瞬間だね。満員の観客の前で日本戦というビッグゲーム。素晴らしい気持ちだったよ。将来有望な素晴らしい投手だと知っていたから、彼から打てて本当に嬉しかった」と当時を振り返り、笑顔だ。
実は大阪は思い出の場所。16歳だった2015年には「WBSC U-18ベースボールワールドカップ」にチェコ代表として出場。豊中ローズ球場や舞洲BSでプレーした。京セラDには選手としてではなく、観客として訪れた。「お気に入りの思い出の1つだね。あれから9年経って、スタンドにいるだけでなく、ここでプレーできるのは素晴らしい気持ちさ」。自身の成長を噛みしめた。
6、7日には侍ジャパンと対戦する。「欧州にもいい野球があることを見せたい。いい選手がいて、日本という世界最高のチームとも戦えるということを示したい」。チェコだけでなく欧州野球を背負い、思い出の地での躍動を誓った。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)