日本&インドにあわや…中国女子、パリ五輪選考の“欠陥”を地元紙指摘「多くのファンが不満」【世界卓球】
中国ファンの心理「不利だとして不満を抱いている」
決勝トーナメントで出場機会を得た孫頴莎、王芸迪、陳夢の3人のみが奨励ポイントを加算できた一方、規定で出場機会が得られなかった王曼昱はポイントを加算できず、パリ五輪の代表レースでは遅れを取ることに。記事では「多くのファンは王曼昱に不利だとして不満を抱いている」と中国ファンの心理を伝え、こう続けている。
「パリ五輪シーズンの対外国人選手の実力を見ると、孫頴莎と王曼昱は2回しか負けていないのに、陳夢と陳幸同は4回負けており、王芸迪に至っては対外国人選手の敗戦が7試合に及ぶ。7回のうちの5回が日本選手だった(早田ひな、平野美宇に対してそれぞれ2敗、木原美悠にも1敗している)。その日本チームは中国女子にとって現時点で最大の競争相手である」
同紙は世界卓球連盟の世界ランクについて「過去1年間の8つの試合の最高有効ポイントのみを計算して決めるものであり、中国卓球選手の真の実力を完全に体現するものではない」と記した。現に外国人選手相手には、王曼昱が好成績を残している。昨年上半期に王曼昱が残した優れた成績が、選考の対象となっていないこともにも触れている。
ポイント有効期間の最終日である5月7日まで残り3か月を切っている。既に孫頴莎は代表入りが決定的。優勝会見で王曼昱はチームの優勝を喜びつつ「個人的に言うと、決勝トーナメントに出場できなかったことは、なんといっても少し残念だった」と述べている。記事では「王曼昱の『残念な気持ち』と中国女子チームの『満足のいく結果』はパリ五輪まで続いていくのだろうか」と締めくくっている。
(THE ANSWER編集部)