日本&インドにあわや…中国女子、パリ五輪選考の“欠陥”を地元紙指摘「多くのファンが不満」【世界卓球】
25日まで行われた世界卓球団体戦(韓国・釜山)は、日本女子が銀メダルを獲得。決勝では中国をあと一歩のところまで追い詰める激闘を見せた。6連覇を達成した中国だが、今大会はグループリーグでもインドに苦戦するなど課題も見つかった様子。今夏のパリ五輪へ向けた、代表の選考方法について“欠陥”があると地元紙が紹介している。
世界卓球団体戦、中国は苦戦しながらも6連覇達成
25日まで行われた世界卓球団体戦(韓国・釜山)は、日本女子が銀メダルを獲得。決勝では中国をあと一歩のところまで追い詰める激闘を見せた。6連覇を達成した中国だが、今大会はグループリーグでもインドに苦戦するなど課題も見つかった様子。今夏のパリ五輪へ向けた、代表の選考方法について“欠陥”があると地元紙が紹介している。
中国はグループリーグ初戦で、世界ランク1位の孫頴莎が同155位だったアイヒカ・ムカルジーに1-3で敗れる波乱。さらに当時は同2位だった王芸迪も、同49位だったスリージャ・アクラに0-3で屈し、予想外の苦戦を強いられた。さらに日本戦でも陳夢が早田ひなに敗れ、王芸迪は平野美宇に0-3でストレート負けを喫するなどあと一歩のところまで追い詰められた。
上海の地元紙「文匯報」は「釜山世界卓球における二度の危機を経て、中国卓球チームのパリ五輪代表選抜規則に疑問が発生」との見出しで記事を掲載。インド、日本を相手に敗れた王芸迪のパフォーマンスを問題視し、世界ランク4位の王曼昱が予選リーグで勝利に導く活躍を見せていたと伝えた。日本戦後には「どうして王曼昱は出場しなかったのか」が中国のネット上で検索ランキング上位に入ったとも紹介している。
中国は国際大会の団体戦決勝トーナメントにおいて、世界ランキング上位3名を優先的に出場させるよう、昨年5月に「パリ五輪代表選抜方法」の規定で定めていると紹介。世界ランクトップ3だった孫頴莎、王芸迪、陳夢が世界卓球の決勝トーナメントに出場した一方、同4位の王曼昱は出場機会が与えられなかったことに注目した。
「パリ五輪前の最後の団体戦であった世界卓球は、貴重な練習の場であるとともに、パリ五輪の女子シングルス2名の代表選抜とも密接に関係していた。『選抜方法』の規定では、五輪シングルス選手選抜の点数はシングルスの世界ランキングの累積ポイントと国際大会で獲得する奨励ポイントの和となり、ポイント計算の有効期間は2023年5月8日から2024年5月7日とされている」