錦織、“死んだふり”&“忍者ターン”に再脚光 超絶ショット5選に2本「素晴らしい」
テニスの世界ランク12位・錦織圭(日清食品)は次戦はマスターズ上海大会に出場する。前戦の楽天オープンは準Vに終わったが、好ショットを連発。ATP公式中継サイト「テニスTV」が選出した「ベストショット」5選に2本が選出され、称賛を集めている。
テニスTV選出「ショット・オブ・ザ・ウィーク」に錦織の好ショット2本
テニスの世界ランク12位・錦織圭(日清食品)は次戦はマスターズ上海大会に出場する。前戦の楽天オープンは準Vに終わったが、好ショットを連発。ATP公式中継サイト「テニスTV」が選出した「ベストショット」5選に2本が選出され、称賛を集めている。
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地元で躍動した錦織のスーパーショットが再び脚光を浴びている。「テニスTV」が楽天オープンの超絶ショットを特集。錦織は2本がランクインしている。まずはブノワ・ペール(フランス)との2回戦で披露した“死んだふりショット”だ。
第1セット、3-0とリードして迎えたペールのサービスの場面だった。サーブをリターンした錦織はすぐに前線に走り、ネットプレーに出た。そして、ペールのショットをバックハンドのドロップショットで返した次の瞬間だった。
ポイントが決まったと思ったかのように、その場で気の抜けた緩慢な動きをした。次のショットに備えず、くるりと前を向き直ろうとすると、突然、がら空きの右サイドへ走った。隙を突いて打ち込んでくるペールの動きを読んでいたかのようにボレーを炸裂させ、見事にポイントを決めてみせた。
もう1本はステファノス・シチパス(ギリシャ)との準々決勝で披露した、忍者のようなターンからのドロップショットだ。第2セットのシチパスのサービスから激しいラリーの応酬となったが、錦織は正確なストロークでシチパスを左右に振る。そして、隙を見てネット際に前進。決めにかかると、がら空きの後方を狙ってロブショットを放たれたが、これに反転しながらネットに背を向け、右手一本を伸ばして返すスーパーショットを放った。
だが、これだけでは終わらない。今度は力強くフォアハンドを打つと見せかけ、優しくボールの勢いを殺したドロップショットを放った。ギリギリでネットを越え、急失速して弾んだボールに虚を突かれたシチパスは反応できない。錦織のテクニックが凝縮された巧みな技でポイントを奪取。スタンドのファンからはため息にも似たどよめきと歓声が沸き起こった。