「俺がKOしたいからKOで勝つ」 世界最速4階級制覇へ田中恒成が威圧「ダウン経験0とか関係ない」
ボクシングのトリプル世界戦が24日、東京・両国国技館で行われる。23日は都内で前日計量が行われ、WBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王座決定戦に臨む同級1位・田中恒成(畑中)が52.0キロ、同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)も52.0キロで一発パス。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。戦績は28歳の田中が19勝(11KO)1敗、26歳で世界初挑戦のバカセグアが22勝(9KO)4敗2分け。
Amazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングのトリプル世界戦が24日、東京・両国国技館で行われる。23日は都内で前日計量が行われ、WBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王座決定戦に臨む同級1位・田中恒成(畑中)が52.0キロ、同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)も52.0キロで一発パス。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。戦績は28歳の田中が19勝(11KO)1敗、26歳で世界初挑戦のバカセグアが22勝(9KO)4敗2分け。
相手と対面した田中は1歩前に踏み出した。向かい合って睨み合うフェイスオフ。顔を3センチほどの距離に近づけ、早くも威圧した。理由を問われても「別に、特に」とポツリ。「フェイスオフはあんなもんでしょ」。事もなげに言ってのけたが、3年2か月ぶりの世界戦には胸が高鳴らずにはいられない。
「3年間待ったので、やっと来た感じがある。コンディションはバッチリ。この日に懸けて準備してきた。3年前はできなかったことなので、リベンジの想いもある。ただ、相手が違うので一緒の気持ちかというと違います。これだけ世界王者じゃない期間も初めて。やっと世界戦ができる」
2020年大晦日にWBO同級王者だった井岡一翔(志成)に8回TKO負けした後は再起後4連勝。再び4階級制覇挑戦までこぎつけた。トレーナーも父・斉氏から変更。井岡戦以降は防御を磨いてきた。
向かい合った相手の印象は「見た感じ頑張る選手」と吐露。「たくさんスパー、練習をしてきた感じがあった。しかも打たれ強い。激しい試合になる」と予告した。両国国技館はアマチュアの兄・亮明が21年東京五輪フライ級で銅メダルを獲得した場所。テレビで見守った田中は「兄弟には忘れられない場所になると思う。メダルは『こんなに重いんだ』って思いましたね」。今度は自分がベルトを提げる番だ。
目標は4階級制覇と4団体統一。WBA王座を持つ井岡も当然ターゲットに入る。4階級制覇なら井岡、井上尚弥に続く日本人3人目。しかも、元世界6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)の24戦を上回る史上最速21戦目での達成だ。「相手が打たれ強いとか、ダウンをしたことがないとか関係なく、俺がKOしたいからKOで勝ちたい」。仕留めに行く覚悟を見せた。
○…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第7弾として行われる。メインイベントでは、WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と初防衛戦。元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)が、WBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦する。バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級3位・増田陸(帝拳)が対戦する。この日はそれぞれ計量をパスした。
(THE ANSWER編集部)