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世界的技術を持つボクサー井上拓真の攻略法 最強挑戦者の母国記者指摘「タクマは打たれた後…」

会見でコメントする井上【写真:編集部】
会見でコメントする井上【写真:編集部】

コルデロ記者がアンカハスの分析を説明「ジェルウィンと話した時に…」

 2階級4団体統一した尚弥を兄に持つ拓真は、兄が返上したWBA世界バンタム級王座を昨年4月に獲得。会見では「過去最強の相手。試合映像は何個か見た。いろいろ想定して練習を積み重ねてきた」と準備万端をアピールした。しかし、コルデロ記者によると、アンカハスは拓真の「傾向」を見つけたと話していたという。

「ジェルウィンと話した時、彼はタクマが忍耐強くないことに気が付いたと明かしていた。タクマは打たれた後に打ち返そうとする傾向がある。これは経験のあるボクサーとは異なる部分だ。彼(アンカハス)はタクマのスタイルには小さな穴があると考えている。打たれた後に少し無防備になる可能性があるところだね」

 ステップワークやスピード、技術力などで世界王者になった拓真だが、独自の見方を示しているようだ。

 世界戦の経験豊かなアンカハス。コルデロ記者は「ジェルウィンは忍耐強くあるべき。タクマがどんなプランを持っているのか見るために、少し待つべきだ。1ラウンド目で何が起きるか、とかね。もし、彼がタクマの最高のパンチを当てられても堪えられれば、そこからは攻めて行っていいかもね」と“拓真攻略法”を提言した。

 アンカハスは、2022年2月にIBF世界スーパーフライ級王座から陥落。直接の再戦でも連敗した。再起戦として昨年6月にスーパーバンタム級8回戦を挟み、今回がバンタム級初戦。スーパーフライ級から制限体重が1.4キロ重い。

 コルデロ記者はバンタム級への適応性は「土曜に見ることになるだろう」と説明。しかし、「パワーは落ちない」と断言。「マニラにいる時、スパーリングパートナーがそう言っていたよ。ジェルウィンはバンタム級の方がずっと強いってね」と、対峙した選手の証言をもとに王座奪取に期待していた。

○…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第7弾として行われる。中谷戦以外では、WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と初防衛戦。WBO世界スーパーフライ級王座決定戦では、同級1位・田中恒成(畑中)が同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)と激突。バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級3位・増田陸(帝拳)が対戦する。

(THE ANSWER編集部)


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