バンタム級参戦・中谷潤人が減量苦解放の270Rスパーに自信「だいぶ楽。エネルギーが余っている」
会見では海外記者から質問も
昨年5月に米ラスベガスでアンドリュー・マロニー(オーストラリア)に12回TKO勝ちで2階級制覇を達成した。世界に衝撃を与える豪快なKO劇で、世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」など複数の海外メディアで「年間最優秀KO賞」を受賞。会見でも海外記者からKO賞を踏まえた上でこの試合に臨む心境を問われるなど、海外の注目度も上がっている。
「もちろんそういうシーン(豪快なKO)を生み出せればいいなと思うけど、タフな王者なので強い気持ちを持って、そういう場面を生み出せるようにアグレッシブに戦いたい。(受賞は海外でも)知ってもらえるきっかけになった。期待に応えられるように、そういうシーンを増やせるようにしたい」
ここまで2階級制覇したが、ともに空位の王座を争う決定戦。世界王者への挑戦は初めてだ。相手のサンティアゴは、昨年7月の同級王座決定戦で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に3-0の判定勝ち。この日は「フィジカルもメンタルもグレートに仕上げた。良いライバルと戦えるのは光栄なこと。なぜなら自分もグレートなボクサーだと証明できるから」と自信を見せ、こう続けた。
「(中谷について)必要なことは勉強してきたし、それを使った練習をしてきた。緊張したスパーを今の相手を想定してやってきた。今はハングリーだ。俺のストーリーをつくるためにやってきた。必ず勝ちたい」
中谷は出入りの激しさを手数で止めたいところだ。3階級制覇すれば日本人7人目。全勝での達成は井上、田中しかいない。次代を担う26歳は「皆さんの心に残るような王者になれるようにしたい」と息巻いた。
○…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第7弾として行われる。中谷戦以外では、WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と初防衛戦。WBO世界スーパーフライ級王座決定戦では、同級1位・田中恒成(畑中)が同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)と激突。バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級3位・増田陸(帝拳)が対戦する。
(THE ANSWER編集部)