24日ボクシングトリプル世界戦へ会見 中谷潤人「体にエネルギーが溜まってる」井上拓真「過去イチの仕上がり」
ボクシングのトリプル世界戦が24日、東京・両国国技館で行われる。22日は都内のホテルで公式会見が開かれ、メインイベントのWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)、セミファイナルの元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)、4階級制覇に挑戦するWBO世界スーパーフライ級1位・田中恒成(畑中)らがそれぞれの対戦相手と出席。状態や心境などについて語った。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。
Amazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングのトリプル世界戦が24日、東京・両国国技館で行われる。22日は都内のホテルで公式会見が開かれ、メインイベントのWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)、セミファイナルの元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)、4階級制覇に挑戦するWBO世界スーパーフライ級1位・田中恒成(畑中)らがそれぞれの対戦相手と出席。状態や心境などについて語った。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。
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大型興行に臨む選手たちが想いを口にした。2階級4団体統一を果たした尚弥(大橋)を兄に持つ拓真は、同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と初防衛戦。メインイベントの大役を任された。当初は昨年11月に開催予定だったが、自身の肋骨骨折で延期に。「過去イチの強敵」とIBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛した相手と対面し、白いキャップ姿でマイクを握った。
「今の調整状況は体重も落ちてコンディションも凄く良い感じです。練習でも過去イチの仕上がり。相手の印象は、前にも言ったように過去イチ最強の相手なので、気を引き締めて最後まで戦って必ず勝ちたい」
アンカハスも「コンディションはいい。減量も問題ない。トレーニングも素晴らしいものができた。チームで一丸でやってきた。相手は素晴らしい選手だし、タクマ選手もコンディションが素晴らしいと言っているので最高の試合ができる状況が整ったと思う」
セミファイナルもバンタム級タイトルマッチだ。中谷が同級転向初戦で3階級制覇に挑む。昨年9月にWBO世界スーパーフライ級王座を初防衛。約10キロの減量苦で動きが芳しくなく、被弾する場面もあった。王座を返上し、制限体重が1.4キロ重い53.5キロのバンタム級に殴り込み。タレントも多く、強者の中谷参戦でさらに活気を帯びる。
「少しでリミットに入る。バンタム級で調整も上手くいっていて、体にエネルギーが凄く溜まっている。相手は良い選手なので、必ず王者になるという気持ちで必ず良いパフォーマンスをして世界王者になりたい」
サンティアゴも落ち着いた様子。「今この席にいられるのは幸せ。体調はグレート。フィジカルもメンタルもグレートに仕上げた。全てを出したい。試合を待つだけだ。良いライバルと戦えるのは光栄なこと。なぜなら自分もグレートなボクサーだと証明できるから」と自信を見せ、中谷について「もちろんいいボクサーでリスペクトする。他の全ての選手に言えることだ。準備は整っているので、初防衛戦で成功を収めたい」と明かした。
これまで2階級制覇したが、ともに王座決定戦だった。世界王者への挑戦は初めて。相手のWBC王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)は、昨年7月の同級王座決定戦で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に3-0の判定勝ち。尚弥が返上した王座を獲得した。
拓真と中谷は今後の4団体統一を目指しており、近い将来拳を交える可能性もある。
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦では、同級1位・田中恒成(畑中)が同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)と対戦。2020年大晦日にWBO同級王者だった井岡一翔(志成)に8回TKO負けした後は再起後4連勝を飾り、日本人3人目の4階級制覇を狙う。
田中は「相手の研究もして調整してきた。良い状態。フィジカルも、メンタルも、4階級制覇する状態になっている。相手は勇敢でどんどん出てくるファイター。激しい試合になると思う。そんな試合を受け入れてそこに臨む準備もできている」と意気込み。バカセグアも「この場にいられて感謝しています。俺はとてもハードな練習をしていた。コンディションは完璧。メンタルも自信がある。勝利して国で待つ家族にタイトルを持って帰りたい。タナカは揺らがない良いボクサー。リスペクトしているけど、俺が誰なのかを名前を残したい。良い試合をしたい」と力を込めた。
バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級3位・増田陸(帝拳)が対戦する。
(THE ANSWER編集部)