ジェネシス招待

　米男子ゴルフツアーのジェネシス招待は18日（日本時間19日）、リビエラCC（7322ヤード、パー71）で最終日が行われた。7位で出た松山英樹（LEXUS）は9バーディー、ボギーなしの62で回り、通算17アンダー。6打差を大逆転しての米ツアー9勝目をマークした。3打差で惜しくも2位だったウィル・ザラトリス（米国）は試合後、家族が木曜日に亡くなったことを明かして涙。「（試合の）結果を誇りに思っているよ」と語っている。

　松山はこの日3連続バーディーを3度も記録する圧巻のゴルフを披露。ボギーなしと安定感も抜群だった。2位に3打差をつけての大逆転優勝。一方、ザラトリスは3日目を終えて2位だったが、この日は4バーディー、2ボギーの69。通算14アンダーで松山には及ばなかった。

　PGAツアー公式X（旧ツイッター）は、ホールアウト後のインタビューに望んだザラトリスの様子を映像で伝えた。「ゲームの状況が良かったからエキサイティングだったよ」と振り返ったザラトリスは「今週、今まで言わなかったけど、家族のメンバーが木曜日に亡くなったんだ」と明かし、言葉を詰まらせて「ごめんなさい」と涙を見せた。

「木曜日に家族が亡くなったとわかって、金曜日にホールインワンを達成できたのは本当に特別なことだった。彼女は今週ずっと傍にいてくれたようだった」

　こうも語っているザラトリスは、悲しみを乗り越えてのプレーについて「（家族の死は）予期していなかったことだった。今週全てを彼女に捧げたんだ。（試合の）結果を誇りに思っているよ」とも語っている。