拳四朗も強い! 童顔の王者が7回TKOで4度目防衛成功 「ぜひWBSSに呼んで」と熱望
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチが7日、横浜アリーナで行われ、王者・拳四朗(BMB)が、挑戦者の同級5位ミラン・メリンド(フィリピン)に7回2分47秒TKOで勝利。4度目の防衛に成功した。拳四朗はデビューからの連勝を14(8KO)に伸ばした。
井上のセミファイナル、拳四朗も快勝で4度目防衛成功
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチが7日、横浜アリーナで行われ、王者・拳四朗(BMB)が、挑戦者の同級5位ミラン・メリンド(フィリピン)に7回2分47秒TKOで勝利。4度目の防衛に成功した。拳四朗はデビューからの連勝を14(8KO)に伸ばした。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
俺も主役だ、とばかりに、井上のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)初戦を前に盛り上がる横浜アリーナで、セミファイナルの拳四朗も好試合で沸かせた。
序盤から拳四朗がリズムを握る展開、4回終了時点での祭典では、ジャッジ3人が39-37で王者を支持した。6回には一気に攻勢に出た拳四朗のパンチで、メリンドが左目のまぶたの上をカットした。7回にはメリンドの出血が激しくなり、負傷TKOで勝利。4度目の防衛に成功した。
戦うごとに強さを増す童顔の26歳。初防衛戦で元王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に苦戦しながらも2-0の判定で勝利。するとわずか2か月後のV2戦は4回TKO勝利。今年5月の3度目の防衛戦はガニガン・ロペス(メキシコ)を2回1分58秒で下していた。
試合後、リング上でインタビューを受けた拳四朗は「無事KOできました。皆様ありがとうございました。自分のボクシングを貫いた結果、距離感も保てましたし、良かったと思います」と振り返った後、「強かったですか?」と観衆に呼びかけると、「強かったぞ!」大歓声を浴びた。世界に中継されていることには、「すごくいいアピールになったと思う。WBSSに呼んでもらえたら、僕もぜひ参加したい。ぜひ呼んでください」と同階級での頂上決戦の開催を熱望していた。
今回の相手メリンドは、拳四朗にとって過去最強だった。2017年にはIBF世界ライトフライ級正規王者・八重樫東(大橋)に1回2分45秒でTKO勝ちで王座統一に成功。同年の12月31日にWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)に敗れ、タイトルは失ったが、それ以来の再起戦で王座再奪取を目指していた難敵を見事に返り討ちにした。
V2、V3戦は共に井上と同じ興行。快勝でメインの“モンスター”へと弾みをつけていた。本名は寺地拳四朗。ケンシロウの名前の由来は漫画「北斗の拳」の主人公から。本家に負けない強さを見せた。
(THE ANSWER編集部)