世界卓球選手権・団体戦が開幕

　卓球の世界選手権団体戦が16日、韓国・釜山で開幕し、優勝候補筆頭の中国は初戦でインドに3-2で辛勝。第1試合では世界ランキング1位の孫穎莎が同155位のアイヒカ・ムカルジーに1-3で屈し、同2位の王芸迪も同49位のスリージャ・アクラにストレート負けしたがなんとか白星発進となった。予想外の苦戦に地元メディアも「絶体絶命の状態、完全崩壊まであと一歩の状態に追い込まれた」と驚きを隠せない様子だった。

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　思わぬ展開に、卓球王国も心穏やかではなかった。第1試合から波乱。エースの孫がムカルジーに10-12で第1ゲームを奪われると、流れをつかめず1-3で敗戦。続く第2試合では同4位の王曼昱が3-1で勝利したが、第3試合でまたも番狂わせだ。世界2位の王芸迪が同49位アクラに0-3のストレート負け。追い詰められた。

　第4試合は孫が、第5試合は王曼昱が取り、何とか白星を掴んだものの、中国の専門メディア「卓球ネット」は「はらはらの連続！世界卓球の女子団体で中国が3-2でインドを逆転。王曼昱が流れを変える活躍で2ポイントを取得」との見出しで予想外の初戦を報じた。

　ゲームカウント1-2と追い込まれた状況については「絶体絶命の状態、完全崩壊まであと一歩の状態に追い込まれた」と伝え、2勝した王曼昱を称賛。「危ないところで勝利をおさめることはできたが、同時に、反省し、総括すべき多くの問題が明らかとなった」とも指摘している。

　記事では「インドは主に特殊なラバーでこれまで予想外の勝利をあげてきたが、一度や二度は番狂わせがあったとしても、対戦相手が特殊な状況に慣れてくれば特殊な打法で名選手を繰り返し破ることは難しいものである」と指摘。インドは中国の脅威にはなり得ないと見られていたとしながら「しかし、今日の試合で中国がまだ完全にはインド選手の打法を研究できていないことが明らかとなった」と伝えた。

　エース孫頴莎の敗戦については「まったく思いもよらないことに、今回の世界卓球初の超大型の番狂わせが起こった」と表現し、「見ていて実にはらはら、どきどきする試合であった！」とも伝えた。