バンタム級に殴り込む中谷潤人が10kg減量苦から解放 再び衝撃KOへ「減量より練習に集中できる」
ボクシングの元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)が9日、24日に東京・両国国技館で行われるWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)への世界挑戦に向け、神奈川・相模原市内の所属ジムで練習を公開した。勝てば3階級制覇。減量苦から解放され、再び衝撃のKO勝ちが期待される。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。戦績は26歳の中谷が26勝(19KO)、初防衛戦の28歳・サンティアゴが28勝(14KO)3敗5分け。
Amazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングの元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)が9日、24日に東京・両国国技館で行われるWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)への世界挑戦に向け、神奈川・相模原市内の所属ジムで練習を公開した。勝てば3階級制覇。減量苦から解放され、再び衝撃のKO勝ちが期待される。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信される。戦績は26歳の中谷が26勝(19KO)、初防衛戦の28歳・サンティアゴが28勝(14KO)3敗5分け。
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中谷の口ぶりは落ち着いていた。試合15日前となり減量はリミットの53.5キロまで残り4キロ。「スパーリングもたくさんこなせている。減量に集中するというより、練習に集中できています。問題ないです」。シャドー、サンドバッグをともに1ラウンド披露。室温22度のジムで動いたのは6分だけだったが、すぐに汗が出るなど順調ぶりを窺わせた。
昨年9月のアルヒ・コルテス(メキシコ)戦は判定勝ちでWBO世界スーパーフライ級王座初防衛。しかし、約10キロの減量苦で動きが芳しくなく、被弾する場面もあった。王座を返上し、制限体重が1.4キロ重いバンタム級に殴り込み。タレントも多く、強者の中谷参戦でさらに活気を帯びる。
「いきなり王者に挑戦させてもらえて感謝しています。一発で獲れるように強い気持ちでいけば、自然とアグレッシブになる。バンタム級を獲るという覚悟をお見せできれば」
今回が転向初戦。これまで2階級制覇したが、ともに王座決定戦だった。世界王者への挑戦は初めて。相手のサンティアゴは昨年7月のWBC世界同級王座決定戦で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に3-0の判定勝ち。井上尚弥(大橋)が返上した王座を獲得した。中谷はタフな王者を仕留めるイメージをつくった。
「相手も強い。器用で手数もあってタフ。メンタルが大事だと思う。自分は近い距離でも、遠い距離でもどっちでもできる。そういう展開にして、最後はKOしていきたい。どんな相手でも自分のボクシングなら倒せると思う」
昨年5月に米ラスベガスでアンドリュー・マロニー(オーストラリア)に12回TKO勝ちで2階級制覇を達成した。世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」、米スポーツ専門局の「ESPN」と「CBSスポーツ」で2023年の「年間最優秀KO賞」に選出。米興行大手・トップランク社がファン投票によって選出する年間最優秀KO賞にも輝いた。
1月4日から1か月の米国合宿を敢行。世界に衝撃を与えたKO劇が期待される。「今は評価にこだわらず、自分の力を発揮したい。24日に力を発揮して、それから評価をしていただければ」。冷静にリングだけを見据えていた。
○…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第7弾として行われる。中谷戦以外では、WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と初防衛戦。WBO世界スーパーフライ級王座決定戦では、同級1位・田中恒成(畑中)が同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)と対戦。バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級3位・増田陸(帝拳)が対戦する。
(THE ANSWER編集部)