年間最高試合賞に選出

　日本ボクシングコミッション（JBC）は2日、公式ホームページで2023年度表彰選手を発表。前日本バンタム級王者の堤聖也（角海老宝石）が努力・敢闘賞を受賞した。また年間最高試合賞（世界戦以外）にも、12月26日に対戦した穴口一輝（真正）との日本バンタム級タイトルマッチが選ばれた。堤は受賞後に自身のXを更新。感謝とともに、試合後に病院へ搬送されて意識が回復していない穴口について「いつかこの試合を振り返って2人で話したい　穴口選手が目覚めてくれる事をずっと祈っています」と思いを記した。

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　堤は東京・有明アリーナで行われた穴口との試合に3-0で判定勝ち。敗れた穴口は4度のダウンを喫しながらも最後まで戦い抜き、激闘を演じた両者に会場からも大きな拍手が送られていた。この試合は「井上尚弥4団体統一記念杯」として、2022年12月に同級4団体統一を果たした井上の愛称・モンスターが冠となった「バンタム級モンスタートーナメント」決勝10回戦としても注目を集めた。

　穴口については1月18日、所属ジムが公式インスタグラムで状況を説明。試合後に病院へ搬送された結果、右硬膜下血腫と診断され、意識は回復していないが懸命に治療を続けていると報告していた。堤も試合後に自身のXで「今はただ穴口選手の無事を心から祈っています」などとつづっていた。

　今回の受賞にあたり、堤は「積み重ねてきた事への評価、とても有り難く思います」と感謝の投稿。さらに穴口戦が年間最高試合に選出されたことに触れ「対戦相手がいてこその評価です。いつかこの試合を振り返って2人で話したい　穴口選手が目覚めてくれる事をずっと祈っています」と思いを記した。

　状況を説明した投稿で、真正ジムは今後の経過についてJBCを通じて発表するとしており、多くのファン、関係者も回復を祈っている。