全米フィギュアで初のLGBTQ+公表女王が誕生 グレン誇り「最初は得点に影響あるかもと心配だった」
フィギュアスケートの全米選手権・女子シングルのフリー(FS)が26日に開催され、ショートプログラム(SP)2位のアンバー・グレンが135.48点をマーク。合計210.46点で逆転優勝を果たした。米メディアによると、グレンは性的マイノリティ(LGBTQ+)をカミングアウトしている選手として初の全米女王となったそうで、本人は「信じられないほど素晴らしいこと」と誇りを口にしたと伝えられている。
フィギュア全米選手権・女子シングル
フィギュアスケートの全米選手権・女子シングルのフリー(FS)が26日に開催され、ショートプログラム(SP)2位のアンバー・グレンが135.48点をマーク。合計210.46点で逆転優勝を果たした。米メディアによると、グレンは性的マイノリティ(LGBTQ+)をカミングアウトしている選手として初の全米女王となったそうで、本人は「信じられないほど素晴らしいこと」と誇りを口にしたと伝えられている。
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グレンはFSで冒頭の3回転アクセルに着氷。観客の大歓声を浴びた。3回転フリップ―3回転トウループ、3回転ループ―2回転トウループなど連続ジャンプも跳び、後半はミスもあったが、フィニッシュ後にはスタンディングオベーションを浴びた。
米オハイオ州地元紙「コロンバス・ディスパッチ」は「アンバー・グレンがフィギュアスケート女子全米選手権で優勝した初のLGBTQ+女性になる」と見出しを打って優勝を伝えた。初めて全米女王の座を手にしたグランが語った「クィア(Q)を公表した初の女子王者になれたことは信じられないほど素晴らしいこと」とのコメントを伝えた。
グレンは「最初にカミングアウトした時は怖くて、得点に影響があるかもしれないと心配だった。でも気にしなかった。ここ2、3年で、リンクでの環境に居心地の良さを感じる若者が増えているのを見ると、それだけの価値があったわ」とも感激した様子のコメントも残しているという。
英紙「ガーディアン」によると、グレンは2019年12月に米紙「ダラス・ボイス」のインタビューでパンセクシャルであるとカミングアウト。「その月にグレンは家族にガールフレンドを初めて紹介した」と伝えられている。
(THE ANSWER編集部)