余震続きで雑魚寝も…NECに0-3完敗KUROBEは懸命に前へ「応援してもらえるような戦いを」
バレーボールのV1リーグ女子レギュラーラウンドが28日、東京・大田区総合体育館などで行われ、今季11位のKUROBEアクアフェアリーズが同3位のNECレッドロケッツに0-3(9-25、13-25、20-25)でストレート負けした。サーブで崩され、主導権を奪われる展開。指揮官は「完敗」と振り返った。
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バレーボールのV1リーグ女子レギュラーラウンドが28日、東京・大田区総合体育館などで行われ、今季11位のKUROBEアクアフェアリーズが同3位のNECレッドロケッツに0-3(9-25、13-25、20-25)でストレート負けした。サーブで崩され、主導権を奪われる展開。指揮官は「完敗」と振り返った。
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KUROBEは昨季ファイナルステージ女王になす術がなかった。日本代表の古賀紗理那らのサーブに揺さぶられるなど、攻撃にうまく繋げられない場面が目立った。さらにタイ代表のコンヨット・アチャラポーン、米国出身のダニエル・ドルーズなど強力攻撃陣を止められず。第3セットは一進一退の攻防を繰り広げたが、最後は20-23から古賀に連続アタックを決められて敗れた。
27日のアランマーレ戦からの2連勝はならず。伊東克明監督は「完敗。なす術なく、それだけだった」と認め、敗因を振り返った。
「サーブで崩されて自分たちの攻撃ができなかった。ある程度は崩されるのがわかっていたけど。それで自分たちのバレーができなかったのが大きな傷口になった。簡単に攻撃を返されて強力な攻撃を受けた。何もできなかったなというのが本日の感想です」
自分たちの長所を消されることは想定していたが、NECの徹底ぶりに屈した。住田帆志乃は「最後に変化したり、嫌なところに打ってくる」と相手サーブの印象を吐露。「移動する前のところに打たれたり、こちらが動いた逆をついてくる。攻撃しにくいところに打たれたり、対応したら今度は逆に打たれる。サーブを全員が使いこなしていて、脅威になるものだった」と唇を噛んだ。
富山に本拠地を置くチームは、元日の能登半島地震の影響を受けた。余震の中、寮の食堂で雑魚寝する期間も。先週からホームの体育館を使えるようになり、幸いにも生活も日常に戻ってきたが、それまでは市や隣り町の体育館を借りなければならないなど、予定に通りに調整できなかった。
「不安の中でプレーするのではなく、応援してもらえるような戦い方をしよう」。チーム内で話し合って決めた。この日は劣勢ながら、得点ごとに客席の一画から声を枯らす応援団がいた。次戦は2月3日に地元の黒部市総合体育センターで東レと対戦。感謝を忘れず、懸命な姿を届けていく。
(THE ANSWER編集部)