大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒

　今夏のパリ五輪代表選考を兼ねた陸上の大阪国際女子マラソン（ヤンマースタジアム長居発着）が28日に行われ、2大会連続五輪出場を狙う27歳の前田穂南（天満屋）が2時間18分59秒で2位に入り、野口みずきが2005年ベルリンマラソンでマークした2時間19分12秒の日本記録を18年ぶりに更新した。途中、ペースメーカーをも抜き去った積極的なレースに、ネット上のファンからも祝福と感動の声が上がった。

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　強気の仕掛けでレースを作った。レース序盤から先頭集団に付けた前田は15キロの給水ポイントでスペシャルドリンクを落とし、20キロの給水でもブレーキをかけるロス。それでも、その直後にスピードを上げると、新谷仁美ら5人が務めたペースメーカーを抜き去って、一気に先頭に立った。

　30キロでペースメーカーが離れた後にウォルケネシュ・エデサに抜かれたが、前田は粘りの走りで35キロ過ぎからケデサを猛追。40キロを日本記録更新ペースで通過した。惜しくも優勝こそ逃したが、終盤から雨が降る中での激走にネット上のファンからは感動の声が上がった。

「すげー興奮した」
「凄いレースを見られて感動」
「地獄を経験した人は強い！」
「素晴らしい走り。あっぱれ」
「タイムと順位と両方を追っての記録。 いやぁ……すごい……おめでとうございます！」
「激走に感動。涙出た」
「感動した。スポーツの素晴らしさを感じる日曜日だ」
「自分から抜け出して最後まで粘るレースぶりに感動」
「アフリカ勢に勝つには前田選手みたいに20キロ位で飛び出して大逃げするパターンしかないだろう！」
「前田穂南選手、おめでとう！サポートしてきた人達もおめでとうございます！」
「ペースメーカー振り切っての前田穂南選手の覚悟の走りに泣きそう…」

　女子マラソンのパリ五輪日本代表は、昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ（MGC）で1位の鈴木優花（第一生命グループ）、2位の一山麻緒（資生堂）が内定。3人目の代表は日本陸連が設定したタイム、2時間21分41秒を今回の大阪か3月の名古屋ウィメンズマラソンで突破した最速選手が、パリ五輪代表の残り1枠に選ばれる。今回、日本記録更新で日本人最高の2位に入った前田は五輪出場に向けて、大きく前進した。