偏差値73の名門進学校、無念の21世紀枠落選に「悔しいし残念」 “学生野球の父”飛田穂洲の母校・水戸一
第96回センバツ高校野球(3月18日開幕・甲子園)の選考委員会が26日に開かれ、32校が選出された。21世紀枠は別海(北海道)、田辺(和歌山)の2校が選ばれ、最終候補に残っていた水戸一(茨城)は落選。悲願のセンバツ初出場を逃した。
センバツ出場校発表
第96回センバツ高校野球(3月18日開幕・甲子園)の選考委員会が26日に開かれ、32校が選出された。21世紀枠は別海(北海道)、田辺(和歌山)の2校が選ばれ、最終候補に残っていた水戸一(茨城)は落選。悲願のセンバツ初出場を逃した。
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水戸一といえば、創立145年の県内最古の高校で、偏差値73の名門進学校。「学生野球の父」と呼ばれ、野球殿堂入りしたOB飛田穂洲氏の母校でもある。この日はその飛田氏の命日。大切な日にOBに吉報は届けられなかった。
部員たちで飛田像の前に集合し、御厩祐司校長から結果を伝達された津田誠宗主将(2年)は「春の甲子園のチャンスがなくなってしまったことは悔しいし、残念です」と無念の胸中を明かした。
甲子園は夏に3度出場(1929年、1930年、1954年)。文武両道を掲げながら、近年は2021年春に4強、同年夏に8強と古豪復活を印象づけた。昨秋の県大会では、30イニング無失点のエース・小川永惺(2年)を中心に4強入りを果たし、21世紀枠の最終候補に選ばれていた。
飛田氏が提唱した「一球入魂」の精神は全国の学生野球に広まった。津田主将は「夏に向けて切り替えてやっていくだけ。自分たちの手で甲子園を掴めるように精進したい」と偉大なOBの教えを胸に、前を向いた。
(THE ANSWER編集部)