LAタイムズが115人の記者を回顧、エンゼルス担当の女性も対象に…

　米カリフォルニア州で発行されている有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」が大量の記者を解雇したと23日（日本時間24日）に伝えた。この中にはエンゼルス番として大谷翔平投手を取材していたサラ・バレンズエラ記者が含まれており、同じ現場で取材していたメディア関係者から次々に悲しみのコメントが寄せられている。

　同紙は「ロサンゼルス・タイムズは火曜日、ニュース部門の20％以上にあたる115人を解雇すると発表した。142年の同紙の歴史において最大級の人員削減となる」と伝えた。

　バレンズエラ記者もこの対象となったようで、自身のX（旧ツイッター）で「2022年、ロサンゼルス・タイムズは、クイーンズ出身のこの若い少女に野球の番記者になるという夢をかなえるチャンスを与えた。今日、私は解雇の連絡を受けた。エンゼルスを取材でき、ロサンゼルス・タイムズで働けて光栄でした。全てに感謝」と、会社に向けて感謝の言葉をつづった。

　同記者は昨年9月、大谷が右脇腹を痛めた翌日に行われたチームの写真撮影で“影武者”を立てたことを発見、自身のXで「フォトデーにはオオタニの代役がいたようだ」と伝えていた。

　バレンズエラ記者の投稿には、ライバル紙の記者からも悲しみのコメントが集まった。米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者は「残念だよ、サラ。君と仕事ができて楽しかったよ。今後の幸運を祈っているよ」。MLB公式のブレント・マグワイア記者も「残念だよ、サラ。この先、どんなことがあっても成功を祈っているよ！」と無念の思いを受けとめている。

　また、エンゼルスの試合を中継する米カリフォルニア州地元局「バリースポーツ・ウェスト」で解説を務めるマーク・グビザ氏も「サラ、君と知り合って、友達と呼べるようになれて光栄だったよ！　君のヘイローズ（エンゼルスの愛称）の取材は素晴らしかった！」とねぎらいの言葉を贈った。