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寺地拳四朗、2-0判定勝ちも「悔しい。反省」 両者ダウンの死闘制し世界戦14勝「カニサレス選手めちゃめちゃ強い」

ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)がWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に2-0(113-113、114-112×2)の判定勝ち。WBAは3度目、WBCは4度目の防衛が懸かった一戦。レジェンドの具志堅用高氏に並ぶ日本人歴代3位の世界戦通算14勝が期待されていた。

2団体防衛に成功した寺地拳四朗【写真:荒川祐史】
2団体防衛に成功した寺地拳四朗【写真:荒川祐史】

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 ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)がWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に2-0(113-113、114-112×2)の判定勝ち。WBAは3度目、WBCは4度目の防衛が懸かった一戦。レジェンドの具志堅用高氏に並ぶ日本人歴代3位の世界戦通算14勝が期待されていた。

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 壮絶な打ち合いになった。寺地は初回から前に出てくる相手に被弾した。ガードの上からワンツーを叩きつける挑戦者。王者は2回、相手の左ジャブに右フックを合わせた。テンプルに当ててダウンを先取。再開後もラッシュをかけた。3回終盤、今度は寺地が打ちに行ったところで右ストレートを被弾。ダウンを奪い返された。4回も強引に打ちに出るカニサレス。寺地も付き合い、打撃戦が展開された。

 4回終了時の採点は36-38、37-37×2で寺地の劣勢。5回1分過ぎ、寺地は右ストレートを連発。ボディーを織り交ぜ、下がらせた。しかし、終了間際にコーナーで連打を被弾。ゴングに救われた。6回もボディー攻め。7回、打ち疲れを見せながらも強打を放つカニサレスに下がらされた。それでも、左ボディーで反撃。互いに打ち合い、8回終了時の採点は76-74×2、75-75で寺地が逆転した。

 10回開始時、カニサレスは椅子からゆっくり立ち上がるなど疲労困憊。それでも、顔が腫れ上がった寺地はロープを背負って打たれる場面が目立った。11回、最終12回は足を使って打ち合わなかった王者。両者が死力を尽くして戦い抜いた。

 判定勝ちを収めた直後のリングインタビューでは「カニサレス選手めちゃめちゃ強くて、必死の一言。その分反省点がいつもよりたくさん見つかった。より強くなりたい」と語り、「後半、この接近戦だと僕が不利かなと思った。捌くのに必死で、自分の思っているボクシングをさせてもらえず悔しい。反省ですね……でもホッとしています」と悔しさも口にした。

 井岡一翔の22勝、井上尚弥の21勝に次ぎ、具志堅氏に並ぶ世界戦通算14勝(ライトフライ級では最多)が期待された一戦。寺地はWBC王座8度防衛後の2021年9月に一度王座陥落したが、22年3月の再起後は4勝全KO。今後は他団体王者との統一戦が実現できなければ、1つ上のフライ級転向も視野に入れていた。ライトフライ級ではWBOにジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)、IBFにアドリアン・クリエル(メキシコ)が王座に君臨している。

(THE ANSWER編集部)


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