タカマツ、貫録の2週連続Vの裏にある心境の変化「相手が誰でもやること変わらない」
苦しみの中から這い上がる強さは、消えない。2週連続で行われた中国オープン、韓国オープンに参加したバドミントン日本代表が1日に帰国し、両大会で優勝した女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は、苦手意識のあった日本勢対決を新たな気持ちで乗り越えたことを明かした。高橋は「韓国オープンは、準々決勝から、世界選手権でメダルを取った日本の3組にストレートで勝つことができて自信になった。今までは、気持ち的に向かって来られるところが多かったけど(後輩を)『自分たちがメダルを取れなかった世界選手権でメダルを取った人たち』に置き換えて、向かっていけた」と笑顔を見せた。
中国、韓国オープン連勝のタカマツペアが帰国
苦しみの中から這い上がる強さは、消えない。2週連続で行われた中国オープン、韓国オープンに参加したバドミントン日本代表が1日に帰国し、両大会で優勝した女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は、苦手意識のあった日本勢対決を新たな気持ちで乗り越えたことを明かした。高橋は「韓国オープンは、準々決勝から、世界選手権でメダルを取った日本の3組にストレートで勝つことができて自信になった。今までは、気持ち的に向かって来られるところが多かったけど(後輩を)『自分たちがメダルを取れなかった世界選手権でメダルを取った人たち』に置き換えて、向かっていけた」と笑顔を見せた。
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高橋、松友の「タカマツ」ペアは、2016年のリオデジャネイロ五輪で日本勢初の金メダリストに輝いた。以降は、モチベーションの低下に悩まされてきたが、中でも日本勢対決を苦手にしてきた。勝ちたいと意識する対象ではなく、周囲からは勝って当たり前と見られる対戦だ。しかし、後輩たちはいまや世界ランク1位であったり、世界選手権を優勝したりするレベルにある。
五輪後、怖いものなしで向かって来る強い後輩に足下をすくわれることが増えた。今夏は世界選手権で国内4番手の松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)に3回戦で敗れ、結果的に日本勢で唯一、メダルを逃すことになった。日本勢対決での敗戦は、世代交代の波に苦しんでいる印象を深めるところがある。
しかし、中国、韓国の2大会では、日本勢をことごとく撃破した。中国オープン決勝では、世界選手権で敗れた松本、永原の長身ペアをテンポの速いラリーで圧倒。相手の持ち味である強打を打たせず、完勝した。続く韓国オープンでは、準々決勝で米元小春、田中志穂組(北都銀行)、準決勝で松本、永原組、決勝で世界ランク1位の福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)にいずれもストレートで勝利。世界選手権の銅、金、銀、すべてのメダリストを破った。