井上尚弥の“年間MVP”にスペンスJr.が異論 自分に勝った「クロフォードが獲得すべき」米報道
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」の2023年「Fighter of the Year」(年間最優秀選手)に選ばれるなど、数多くの海外メディアで“2023年MVP”に選出されている。一方、ウェルター級で4団体統一を果たしたテレンス・クロフォードを推す声もあるが、そのクロフォードに敗れた元同級3団体統一王者エロール・スペンスJr.(ともに米国)は井上の受賞に異論を唱えたと米メディアが報じている。
スペンスJr.はクロフォードに9回TKO負け
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」の2023年「Fighter of the Year」(年間最優秀選手)に選ばれるなど、数多くの海外メディアで“2023年MVP”に選出されている。一方、ウェルター級で4団体統一を果たしたテレンス・クロフォードを推す声もあるが、そのクロフォードに敗れた元同級3団体統一王者エロール・スペンスJr.(ともに米国)は井上の受賞に異論を唱えたと米メディアが報じている。
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米専門メディア「ボクシングニュース24」は、スペンスJr.が自身のSNSに投稿したという内容を伝えた。「気に入らない。だってテレンス・クロフォードは私に勝ったんだから。彼が(2023年の)年間最優秀ボクサーを獲得するべきだった」と投稿したという。
英ラジオ局「トーク・スポーツ」のマイケル・ベンソン記者も、スペンスJr.が同様の文面を記している投稿のスクリーンショットを自身のXに公開。「スペンスは、クロフォードが2023年の年間最優秀ボクサーを獲得するためにナオヤ・イノウエを倒すべきだったと考えている……」などと伝えた。
スペンスJr.は世界ウェルター級3団体統一王者だった昨年7月、クロフォードとの同級4団体統一戦に9回TKO負けし、3本のベルトを失った。「ボクシングニュース24」の記事では「スペンスは、クロフォードがウェルター級の世界No.1ボクサーに勝利したと付け加えた」と自身に勝ったクロフォードこそ2023年の最優秀選手にふさわしいとのスペンスJr.の主張内容も伝えられている。
ただ、クロフォードは昨年この1試合しかしていない。井上はスーパーバンタム級転向1年目にも関わらず、スティーブン・フルトン(米国)、マーロン・タパレス(フィリピン)と2人の2団体統一王者を打ち破って4団体統一を果たしており、井上の受賞を支持する声も海外には多い。
同メディアの記事ではスペンスJr.の主張に「一部のファンもそれに同意している」としながら、「もしクロフォードがジャロン・エニスの挑戦を受け入れて、その試合に勝っていれば確実に2023年の年間最優秀ボクサーを獲得していただろうが、負けていたかもしれない」とも記している。
(THE ANSWER編集部)