米放送局は「冬の中間点」での補強状況を査定

　MLBのオフの話題を独占した形になったドジャース。エンゼルスからフリーエージェント（FA）になった大谷翔平投手を10年総額7億ドル（約1014億円）で獲得し、オリックスからポスティングシステムを利用してMLBに挑戦する山本由伸投手も12年総額3億2500万ドル（約465億円）で契約した。米スポーツ専門局は今オフの補強状況について、各球団を診断。ドジャースに最高ランクを付けた一方で、大谷が去ったエンゼルスについては激辛の“ストーブリーグ査定”をしている。

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　まだ移籍市場がにぎわっている状況ではあるが、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「MLBオフシーズンのグレード：冬の中間点でドジャースとヤンキースが”A“を獲得、メッツ、パドレス、アストロズは失敗寸前」と見出しで記事を掲載。各球団のここまでの補強状況を振り返っている。

「もし違和感を覚えるなら、それはおそらくこのオフシーズンが不均等なペースであったからだろう。ショウヘイ・オオタニとヨシノブ・ヤマモトの連続した長期にわたるフリーエージェントたちが、残りの市場をお預けにした」と大谷と山本の両獲りで市場のバランスが変わったことに言及。当然のようにドジャースには最高ランクの「A」を付けた。

　記事内では「私たちにはルールがある：冬のトップ2のフリーエージェントと契約すると、オフシーズンには問答無用で”A“が与えられる」と“無条件”での格付けであることを指摘。「オオタニとヤマモトがどれだけ優れているかを物語ったのは、健康である（調子がいい）ときは最高の先発の一人であるタイラー・グラスノーをレイズから獲得したことが付け足しのように感じられることである。ドジャースにとっては振るわない年であったが、100勝を達成した。今、彼らを近い将来にパレードで見られるのは正当である」と記した。

　これに対し、最低ランクの「F」を付けられてしまったのはエンゼルス。大谷がチームを去ったことだけでも大きな損失だが「彼らがこれまでにしてきたことについて：ペリー・ミナシアンは、主にリリーフ（アダム・コラレク、アダム・シンバー、ルイス・ガルシア）と左利きのコーナー打者（エバン・ホワイト、アルフォンソ・リバス、ウィリー・カルフーン）という形で一連の少ない賭けの補強を行ってきた」とリスクの少ない補強となっていることに触れている。

　そのうえで「球団は勝利か希望のどちらかを売っていると言うものだが、エンゼルスはショウヘイ・オオタニを地理的なライバルに失ったばかりで、現在どちらも欠いている」と手厳しい評価。大谷というビッグネームのFA移籍がもたらした影響は大きいようだ。