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軽量級の日本人を年間KO賞に独自選出 本場・米国の有名記者「中谷戦の結果は前から決まってた」

元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)のKO劇が、ボクシングの本場・米国の著名記者から絶賛されている。5月のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でアンドリュー・マロニー(オーストラリア)に12回KO勝ち。米スポーツ専門局「ESPN」が2023年の男子年間最優秀KO賞に選出した中、米記者も「試合結果はずっと前から決まっていた」と表現し、独自の年間KO賞に選出した。

マロニーに12回KO勝ちを飾った中谷潤人(右)【写真:Getty Images】
マロニーに12回KO勝ちを飾った中谷潤人(右)【写真:Getty Images】

中谷潤人の一撃を論評

 元世界2階級制覇王者・中谷潤人(M.T)のKO劇が、ボクシングの本場・米国の著名記者から絶賛されている。5月のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でアンドリュー・マロニー(オーストラリア)に12回KO勝ち。米スポーツ専門局「ESPN」が2023年の男子年間最優秀KO賞に選出した中、米記者も「試合結果はずっと前から決まっていた」と表現し、独自の年間KO賞に選出した。

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 軽量級でも年間KO賞を獲れる一発だった。中谷は2度のダウンを奪って迎えた12回。距離を詰めて左のオーバーハンドを繰り出した。相手の視界の外から着弾。マロニーを仰向けに卒倒させ、しばらく立ち上がれないほどの破壊力だった。

 各メディアが動画を公開。一方、米著名ボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏は個人のサイトで「2023年KOオブ・ザ・イヤー:ナカタニ対マロニー」と題し、壮絶なKO劇を論評した。長年ボクシングを取材し、数々のビッグマッチを見てきた同記者。「ナカタニとマロニーの結果はずっと前から決まっていた」と中谷優位だと見ていたという。

「この戦いはこの上なく一方的だった」と11回までの採点は中谷が大幅リードしていたと説明。「唯一の疑問はなぜ戦いを止めなかったのかということ」「その答えは響き渡るNOがあったからである」とセコンドの声をつづり、KOシーンの米実況について紹介した。

「『オ―――――――! なんと! あれは壊滅的だった』とESPNの実況アナウンサーであるジョー・テシトーレは吼えた。『彼は残忍な方法で打ちのめされた! ナカタニの絶対的な、破滅的なダイナマイトパワー。それが今、リング上でマロニーに降り注いでいる。すぐに治療を受ける必要がある! あれは今まで見たことのないほど残忍なパンチだった!』」

 米スポーツ専門局「CBSスポーツ」でも「年間最優秀KO賞」に選出された試合。よりダイナミックな中重量級が盛んな米国では軽量級が評価されにくいのが現状だが、米国の専門記者もKO賞に推す内容だったようだ。

(THE ANSWER編集部)

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