マリオコスチューム→大人の雰囲気に一変 「スタァ」大島光翔、胸に秘めた天国の祖父への感謝
いつしか「スタァ」と呼ばれるように 理由は不明も「光ってるね!って」
「誰よりも僕のスケートに対して応援の気持ちを込めて、欠かさず見てくれていた」
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)
大島の4回転ジャンプを見るのが祖父の夢だった。リンクで撮った思い出の1枚を頭に浮かべて明かす。「(3位になった)東日本選手権の後に不幸があって、夢だったり、思いが悔いの残る形で終わってしまった。これからもずっと見てくれていると思う。おじいちゃんに自分の演技で恩返しできれば」。感謝の心を、ずっと忘れない。
いつしかファンに「スタァ」と呼ばれるようになった。きっかけは分からない。「でも、よく『光ってるね!』って言われるので(笑)。お褒めの言葉と思って受け取っている。皆さんから言っていただいて本当にうれしいなって」。父の大島淳コーチは元選手で元プロスケーター。アイスショーでも活躍し、その存在感は父親譲りだ。
今大会は22位。得点評価の競技だが、必ずしもそれだけじゃない面もある。「SPは演技の内容と比例せず、自分の持ち味が多くの人に知ってもらえた。点数に固執したスケートをしていたけれど、そういう自分から解放されるようなきっかけにもなった」。新しい経験を一つ重ね、スケーターとしてより輝きを増していく。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)